いつもいつもアンタは俺を置いていく。
求めるのはそっちなのに。
唐突に離すのは何時だって
アンタだ。
俺がアンタによってどんだけ心に穴が空いたか、アンタは知らないでしょ?
図りきれない深い深い穴なんで。
【遠ざかるものはいつだって】
黒の教団のある人気の無い廊下。そこで久々に現れたクロス元帥と居る。クロス元帥は強烈な大人のキスに息を上がらす俺を不適に笑みを浮かべながら見下ろす。
それが悔しくて、睨みつけるが、クロス元帥には1ダメージも受けてないようだ。この魔王め・・・。
「キスだけでノックタウンか?」
「五月蝿いッス。」
俺がヨロヨロッと立ち上がる。クロス元帥は嫌いじゃない。実際に昔は、良く可愛がれだし。
でも、気付けばクロス元帥と俺の関係はグチャグチャな関係になった。襲われて襲われる。そんな関係。俺の意見も意思も無い。流されているけど、本当の心まで流されない為に、突っ掛かる。そうしないと、俺が俺じゃ無いような気がしたからだ。
「んな顔をするな。襲いたくなる。」
「何かの冗談スか?」
「冗談でお前に言えるかよ。」
「っ!」
クロス元帥はククッと笑う。俺はクロス元帥を睨みつけるが、0ダメージ。魔王を倒せるまで、LVが足りないようだ。絶対に何時か押し倒せるようになりたい。
クロス元帥は俺の思いなど通じる訳も無く、俺の両頬を片手でプニと掴み、顔を上に向かせる。
「可愛くねぇ顔だから余計に可愛く見える。」
「矛盾してますよ。」
俺が言うとクロス元帥は、してねぇーよ、と言う。そのまま顔を近づかせ、キスをされる。口内にクロス元帥の舌が入れられる。絡まないように避けるのに、それを予測していたのか逃げても逃げても逃げ切れない。それ所か、俺の感じる所を擦るから余計に快楽が走る。
やっと離したかと思ったら首筋に痕を残される。しかも、完璧に隠せない場所に。それでも、快楽に満ちてる俺の体に脳で出される、抵抗、と言う行為など出来なかった。それ所か、それ以上のを望んでしまう。
だが、そう言う時に限ってクロス元帥はそれ以上などしない。クロス元帥は俺の両肩に手を乗せる。
「残念だったな。これから任務だ。」
クロス元帥は綺麗な笑みを見せる。俺は眉間に皺を寄せ、下唇を噛む。
「別に・・・。元から望んでませんから。」
俺はそう言う。実際は望んだが、それをクロス元帥に知らせたくなかった。俺から望んでいる何で事を死んでも知らせたくなかった。まるで俺がクロス元帥にベタ惚れみたいだからだ。
しかし、クロス元帥は不機嫌にならない。笑顔のままあろう事か俺の股間に手をやる。
「こんなに大きくなってるんだけどな。」
「それは!違う!」
俺は口をバクバクッしながら言う。顔が火に直接当てられている様に熱い。クロス元帥は、ふーん、と呟きながら俺の股間から手を離す。そして背を向けた。
任務に行くんだろう。
「じゃぁな。一人で抜くんだな。」
それだけ言うとスタスタッと歩く。
まだか。
クロス元帥は何時もこうだ。盛り上げる癖に、終わりは唐突に呆気ない。煽られた俺の心には穴が空く。
「遠ざかるものはいつだって―――」
その先など言えない。言ったら、言ったら俺の負けだ。
「たくっ、お前は強がりだな。」
先に行った筈のクロス元帥の声に俺は顔をあげた。その時、でこに温かな感触がした。
「クロス・・・元帥・・・?」
「行って来る。」
そう言うとまだ背を向けた。まだ、行くのか、と思った時、クロス元帥は手をフラヒラと振った。
何故かむず痒い感覚がした。
「あっ、いってらっしゃい!」
俺はつい言ってしまった。流されているのに。それでも、悪い気はしなかった。
(何時もこんなに素顔だと、良いのに・・・。)
俺は心の中呟く。唐突に終るんじゃ無くで、最後まで接して欲しい。そう望んでる自分に吐き気がした。
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@言い訳@
クロス元帥もまだそう思っていました、とさvV素顔になれない二人。と思いきや、クロス元帥はただ素直なリーバーさんを見たいだけだったり。今度は嫉妬させる・・・とかリーバーさん弄りが趣味なクロス元帥w
では色々とスイマセン。失礼します。平成20年5月26日