紅い長髪が綺麗だと思った。


 紅い瞳が綺麗だと思った。


 俺にはない色。綺麗な色だなーと思った。

俺は薄ボケた茶色髪に色素の薄い青い瞳。

 でもまぁ、元帥の性格が・・・。たまに、本当に俺の事が好きなのか?と言うほど暴言を吐く。汚い野郎は近づくな。汚い顔して・・・何しに来たんだ?あぁ?なんだその汚い顔の睨みは?―風呂の中で―溺れさせようか?

 そんな言葉を聞いて・・・。元帥と本当に付き合っているのだろうか?と思う。

 俺だけの一方的だろうか?まぁ、正式に恋人ではない。恋人だ、とは言われて無い。暇潰しに犯されるだけ。それでも俺と接してくれる。素で。


『俺と居る時は班長じゃない。何の能力もない餓鬼だ。』


 素過ぎてだけど、それでも、嬉しく感じた。


【貴方は笑うだろうか】


 此処は黒の教団の科学班フロア。俺は何時ものようにガリガリ仕事をしていると、悠々とクロス元帥がタバコを蒸かしながら現れる。


「リーバー、部屋に来い。」

「今仕事中です。」

「来い。」

「仕事――「来い。」――・・・。」


 俺は資料の本を持ったままクロス元帥に引きずられ、強制的に科学班フロアから出される。そのまま引きつられ、クロス元帥の部屋に放り投げられた。思い切り腰が痛い・・・。

 クロス元帥は無言のままベットにトスッと腰を降ろした。俺はベットに座るクロス元帥を見上げる。窓から月光が射し、クロス元帥の真紅の髪が青みかかり、より一層美しく感じた。

 俺はボーと見とれると、クロス元帥の真紅の瞳が俺を捕らえた。


「何をしている?こっち来い。」


 そう言うと笑み浮かばせながらベットを軽く2回ほど叩いた。つまり、隣に来い、という事だろう。俺は無言のまま資料の本を持ったままクロス元帥の隣に腰を降ろした。

元帥はタバコを吸い、吐く。俺はタバコが嫌いで・・・だから、むせた。タバコと酒を無くせば・・・てか、何で俺此処にいるんだろうか?

俺はこの人の恋人じゃない。それ所か男だ。野郎だ。なのに、側に居る。それが不思議で仕方ない。しかも俺からではなく、クロス元帥からだ。顔だって男顔を通り過ぎ、ふ、老け顔だし!そんな俺を誘うとか・・・犯すとか・・・この人は何を考えているか分からない。

分らないし、色々と気まずいから持っていた資料の本を開いた。そしたらそれを見つけたクロス元帥に資料の本を取り上げられた。


「あっ、」

「読むな。うざったい。」


 クロス元帥はそう言うと俺に向け、フゥーと煙を吐く。俺はその煙に思い切りむせる。気持ち悪い・・・。そう思ったとき、クロス元帥は俺の肩に手を回し、俺を引き寄せた。俺はクロス元帥に引き寄せられるままにクロス元帥の膝の上に頭を降ろす。一般的に言う膝枕だ。

 クロス元帥と嫌でも目があってしまった。クロス元帥は楽しそうに笑みを浮かばせながら俺を見る。


「相変わらずだな。タバコの煙だけで頬を赤らませ、涙目にするなんでな。」

「タバコ嫌いスから。誰かさんのせいで」

「そりゃあ良かった。これで誰もお前に近づかないな。」

「マーキングですか?!」


 俺がそう言うとクロス元帥はククッと笑った。俺はつい溜息をついてしまう。それでも、何処か嬉しかった。だって、マーキングすると言う事は俺を、誰かに渡したくない、と言う表れだろ?でも、疑問が生まれる。


 何で俺なんだ?と。


 もしかしたらクロス元帥は本当に俺の事が好き?でも、俺は女じゃないし、男だし、クロス元帥が嫌いな野郎だし、そこそこ高い地位だ。酒だって嫌いだ。タバコも嫌い。髪の色とか瞳の色とか、全然綺麗じゃない。平凡以下だ。年だってそんなに若い訳じゃない。

 悪い所は考えればトントン出てくる。完璧に不釣合いだし、クロス元帥が嫌うような人だ・・・俺は。なのに俺と関わろうとする。

何かの嫌がらせだろうか?だったら、かなり苦しい。だって、俺は、クロス元帥が・・・好きだから。俺は悩んだり、立ち止ったりしちゃイケナイ人だ。でもクロス元帥が居ると、強制的に立ち止らせる。立ち止って、弱い俺をクロス元帥は一緒にいてくれる。

 それだけなのに、酷い人なのに、嬉しかった。構ってくれる。科学班班長じゃなく、リーバー・ウェンハムとして。

 だから、裏切って欲しくない。俺はずっとクロス元帥の遊びの玩具だとしたら、俺の思いところか、俺の支える棒はなくなる。

 もし、もしも、今俺が、好きだ、と言ったら貴方はどんな反応するだろうか?悲しい顔をするだろうか?嫌な顔をするだろうか?でも本当の望みはもっと違うもの。


「貴方は笑うだろうか」


 俺はついボソッと呟いてしまった。笑って欲しいんだ。馬鹿か?と。そしたら、苦しまず済むから。悲しんだら俺のせい。苦しんだら俺のせい。そこまでして俺は貴方を束縛したくない。いや、この思い自体こそが束縛かもしれない。


「あ?なんか言ったか?」

「いや・・・別に。」


 俺はそう言うと、クロス元帥の頬に触り、上半身を少し起こし、クロス元帥とキスをする。


 俺は貴方にとって、何ですか?

 好きですか?

 嫌いですか?


 もし、どんな答えでも、笑ってください。貴方を苦しめたくないから。悲しませたくないから。


(本当は、失いたくない、だけ。貴方の答えは?)


「ククッ・・・お前は面白い奴だな。」


 クロス元帥は俺の耳元に呟く。


「好きだ。」              と。


 好きだったんだー。


(ア ブラント アンサ―ぶっきらぼうな答え―)


 そんな言葉を俺は望んでいたんだ。


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@良い訳@君は笑うだろうか⇒貴方は笑うだろうか

 何だ?この話!!シリアスだか分りませんorzちなみに両思いですよー。リーバーさんがマイナス思考なだけです。正直、自分でも驚くほど私はネガティブですorzてか、最終的にリーバーさんMに?!
 では色々とスイマセン。失礼します。平成20年7月20日