仕事上無線ゴレーム越しの会話が多い。


 そんな中、俺から来る通信は、無言だけ。しかも嫌な事に通信者が死んだ人からか探索隊の人から。ある意味不吉で恐い。


 でもそれが死人からでも、探索隊の人からでもないと思った。


 何故か、あの人の顔を思い浮かべてしまう。



【雑音だけが耳に残る】



 仕事が終り・・・てか、部下によって強制終了され、資料の束を分けていた時だった。科学班フロアに通信班班員が入ってきた。その手には通信用のゴーレムがあった。


「リーバー班長に通信が来ております。」

「分った。」

「班長、後は俺等がやっておきますよ。」

「あぁ、有難うな。」


 俺は手に持っていた資料の束を机の上に置き、通信班班員から通信ゴーレムを受け取る。そしてそのまま科学班フロアを出る。


「毎回毎回、誰だろうな?」


 そんな声が遠く聞こえた。


 俺にも分らない。



 俺は部屋に着き、改めて通信ゴレームに声をかける。


「もしもし。リーバーです。」

{・・・}

「聞いてますか?」

{・・・}


 無言か。毎回そうだ。俺は溜息を吐きながら続ける。


「コッチは何も変わりないですよ。」


 室長が逃げて、見つけての鬼ごっこが続いているだけ。それから科学班はあいも変わらず寝不足。


「アンタの方はどうですか?まだ任務が終らないんスか?」


 前みたく頭を撫で撫でしたりしてくださいよ。あんたのドSなイチャイチャは嫌だけど、無いは無いと寂しいみたいですね。


「・・・ちゃんと食べてますか?まだ酒だけ飲んで、食べてないんじゃないんですか?」


 俺は笑い混じりに言う。酒に女にハマって・・・まだ借金をアレンに送りつけるんじゃないんですか?


 どんなに聞いても返事など来ない。深くなど喋れない。盗聴されてる可能性だってある。

 お荷物にだけはなりたくない。


 それでも―――



「―――雑音だけが耳に残る」



 一人で喋って、馬鹿みたいじゃないですか。


 一言でも良い。聞かせてください。


 なんて、わがままですよね?



{―――愛している。}


 俺は目を見開いてしまった。聞きなれない男性の声。それでも、何故かあの人を思い浮かべてしまった。


「ばーか。」


 俺はそう言うと通信は途切れる。


 声が違っても分りますよ。貴方でしょ?


 早く触れたい。


 血を零したような長髪に瞳に。


 あの温かな肌に。


「やっぱし、雑音だけが耳に残る。」


 今度は雑音の無い、生の声で。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
@言い訳@
 クロリバです。一応・・・。クロス元帥なら声質を変えられる筈!(殴)モノマネの種類は1000を越えるとか!(殴:嘘をつくな!)4年間こうしてリーバーと連絡を取っていたに違いない!ほどんと無言!(ド殴:現実を見ろ!!)
 では色々とスイマセン。失礼します。平成20年8月7日