恋はストーリー。


 愛は文。


 その二つを持つ恋愛はハッピーエンド無き物語。


 どんなに愛してもハッピーエンドにならない。

 お互いが望んでも、ハッピーエンドじゃない。

 例え夫婦になって最後まで幸せでもそれは、死ネタだ。


 だったら、何で恋愛はするのだろうか?



【気付かなくていいの】



 気付けば、目で追っていた。あの人の事。

 あの人と一緒に居て嬉しいと思うと当時、鼓動が激しい。


「どう思う?」

「どうって・・・その、あの人、に恋をしてるんじゃないですか?」


 リーバー君は僕の言葉に客観的に答える。やっぱし、恋かー、僕は呟くとリーバー君は山のように積まれた書類を叩く。早く判子を押せ、と言ってるのだろう。


「リーバー君は今休憩中?」

「はい。あ、邪魔ですか?」

「ううん。大丈夫だよ。」

「じゃぁ、見張ってます。」

「見張り役ねー。」


 僕が呟くとリーバー君は、そう、と相打ちをうつ。そのまま室長室に備わっているソファーに寝転がる。

 そこのソファーは僕の愛用であり、リーバー君も気に入っている。元はと言えばそれはリーバー君と僕が割り勘で買って、リーバー君に誕生日プレゼントであげた物だ。

 僕も密かに使わせてもらっていた。だからなのか、僕が室長になった日、僕に渡した。部屋が狭いので此処に置いて貰えませんか?来客用でも、と。

 僕は笑みを浮かべながら、あの人、を思い浮かべながら呟く。


「あの人は凄く優しいんだよねー。」

「ふーん。」


 リーバー君は呆気ない返事をする。僕はそれでも続ける。


「とても笑顔が素敵で、太陽のように眩しいんだ。」

「ふーん。」

「なのに、結構泣き虫なんだ。」

「ふーん。」


「そんでもって、負けず嫌い。どんなに苦しくでも明るく振舞うんだ。」


「理想?それとも予想?」



 リーバー君は問う。

 僕は苦笑しながら、なんで?、と問い返した。


「いや、何となく。そんな人、居たかなーと思って。」

「なんで?此処には何万人も団員は居るでしょ?」

「でも、女性は数少ない。」


 なるほど。そう言われればそうだ。此処は女性団員が少ない。ほどんとが男性だ。しかも女性団員は科学班に多い。科学班ならリーバー君は会ってない訳が無く、大体の性格を把握しているだろう。


「もしも、恋ならさ、成功すると思う?」

「さぁ。その人に恋人が居なくて、直和、室長の事が好きなら可能性はあるんじゃないスか?」

「・・・人事だね。」

「人事ですから。」


 リーバー君はそう言うと片腕で目元を隠す。

 確かに、それくらいの条件が備わっていたら成功するかもしれない。でも、本当の恋はそう簡単に成功する訳ではない。それに、上司である僕では相手も断り難く、嫌でも受け入れる事もあり得る。


「でも、好きなんだよねー。」

「へぇー。まぁ、女心は難しいスからね。好きだろう、と思っても実際は違ったり。」

「もう、リーバー君素っ気無い〜。」

「手、止まってますよ。」


 リーバー君の鋭いツッコミで僕は判子を押し始める。本当に、仕事の鬼なんだから〜。


「ねぇ、リーバー君・・・」

「静かにして貰えませんか?眠れません。」

「・・・」


 その後は沈黙が流れた。僕は判子を押し続ける。少ししてから規則正しい寝息が聞こえて来た。



 それから時間が経ち、判子を押し終えた。

僕は固まった筋肉をほぐす。そしてフッとソファーに寝るリーバー君を見る。リーバー君はソファーの背もたれじゃない方に居て、落ちそうになっていた。

僕は慌ててリーバー君をソファーの真ん中で仰向けにさせる。

リーバー君は相当疲れていたのか、まだ起きなかった。休憩時間は基本三時間。リーバー君が来て、もう少しで三時間だ。僕は机の上にある時計を見る。後10分。

起こした方が良いとは分かっているが、起こせなかった。まぁ、皆は分かってくれるだろう。少しくらい遅れでも。



「相変わらずだね。」


 僕は呟くとリーバー君のワックスで固めている髪を撫でる。硬くて、チクチクと僕の指に刺さる。それが愛しい。


「笑顔が太陽のように眩しくて、泣き虫なのに負けず嫌いで、どんなに苦しくでも明るく振舞う。」


 僕はボソっと呟き、リーバー君の口にキスをする。



 そして、すぐに離す。





「気付かなくていいんだ。」





 恋はストーリー。


 愛は文。


 その二つを持つ恋愛はハッピーエンド無き物語。



 恋をしてしまった僕。


 次は愛だけど、勇気がない。




 何故恋愛をするのだろうか?



 それでも、



  文にすれば、気持ちが楽になる。



 愛している。愛している。愛してるのは女性じゃない。




「君が好きなんだ。」




 僕は急に羞恥心に襲われ、室長室から出る。






「すき?室長・・・・コムイさんが俺を?」



 ただ、その言葉が聞こえている事も知らず。


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 クチャクチャですねー(ド殴)このお題は甘い話オンリーにしようとしたんですが・・・orzこれから甘くしますwいや、続くのか?そしてまだ未満から・・・orz未満大好きです!!顔を伺って、好きかな?嫌われたくない。とか(ド殴)
 色々とスイマセン。失礼します。平成20年8月24日