恋はストーリー。


 愛は文。


 その二つを持つ恋愛はハッピーエンド無き物語。


 どんなにストーリー(思い)があっても、文(言葉)にしないと伝わらない。


 伝わるまで、どれくらい掛かるのだろうか?いや、勇気を出せば、すぐにでも伝えられるだろう。

 Love.(英)  Amour(仏) Liebe(独) Con Amore(伊)


 どうやって文(言葉)にしようか?それども気付かせさせようか?



【瞳を逸らすまで】



 此処は黒の教団の図書室。そこに僕、コムイ・リーが居る。え?何故そんな所にいるかって?

 フフッ・・・あんなお姫様が閉じ込められている塔のように高い書類を見て、逃げない方がありえない!逆に、逃げない人を紹介して欲しいもんだよ。


 ギイイィィ


 と、誰かが来た。

 僕は身を縮ませる。


 コッ コッ コッ


 左足が微かに引き摺られているような足音。間違い無い。あの人だ。


 コッ・・・・・


 僕の姿に影が落ちる。僕は見上げると、そこには眉間に皺を寄せながら僕を見下ろす男性の姿があった。

 明るい茶色髪に色素の薄い瞳を持つ男性、リーバー・ウェンハム。

 僕は苦笑を浮かべる。


「見つかったか;」

「見つかったか、じゃないですよ。仕事に戻りますよ!」


 リーバー君はそう言うと僕の腕を握り、無理矢理立たせようとする。勿論僕は拒む理由が無く、されるがままに立ち上がる。そしたらリーバー君の手が腕から掌に向かい、、、、僕の手を握る。


「ほら、行きますよ。」

「ねぇ、リーバー君。」

「何スか?」

「・・・手。」


 僕は握る手を見つめながらそう言うと、リーバー君は手を離した。手握って欲しくない、と思ったのだろう。


「スイマセンね。そういや室長、今青春してるんスよね。」


 青春・・・恐らく前室長室で話した、好きな人が出来た、と言う事だろう。




でもね、その好きな人って――――君なんだよ。リーバー君。




 僕はそう思いながらリーバー君の、離した手を握る。リーバー君は目を見開き、僕を見つめる。僕は笑みを浮かべながらリーバー君の顔にクイッと近づく。

 リーバー君は、見られている恥かしさ、からだろう。目を逸らす。でも、僕は君を見ていたいんだ。 だから、僕は空いている手でリーバー君の右頬に触り、僕の方を無理矢理向かせる。

 それから、僕とリーバー君は見つめ合う。逸らすことも無く。非難の声を出すことも無く。

 逃げられる筈なのに。リーバー君の両頬を押さえてる訳ではない。左に顔を逸らす事が出来る筈だ。仮に左に顔を動かせないとしても、瞳は動かせる筈だ。

 それもせず、リーバー君は僕を見つめている。僕はそんなリーバー君から外れなくなっていた。恐らくリーバー君は、僕が見つめているから逸らせない、と言うんだろうなー。と頭の遠くで考えてしまう。

 それから時間が経つ。時間にしては1、2分あるかどうかくらいかもしれない。それでも、数十分、数時間経ってるような気がした。

 そしてリーバー君は重い口を開く。


「いつまで見つめているんスか?」


 さぁ?何時までかな?いざそう言われでも、分らない。もし望めば、一生、かもしれない。でも、そんな答えは何故かシックリ来ない。

 僕はリーバー君が好きだ。全てが、すべてが。でも、やっぱし僕が一番好きなリーバー君は、自然な不器用な笑顔。今の行動に、それを見せさせる要素は無い。

 いや、もしかたら色素の薄い・・・氷のような瞳に漆黒色が移りこんでいる、その状況から逃げたいだけなのかもしれない。自分の色が、自分の色じゃないみたいで、怖い。



「瞳を逸らすまで」



 氷の様な瞳に僕が映る。でも、君の瞳から見える僕は、僕じゃないようなんだ。

 リーバー君は苦笑を浮かべながら顔を左に逸らし、そのまま体ごと後ろを向く。


「ほら、休憩は済んだでしょ?戻りますよ。」


 そう言うと僕の手を引き、歩き出す。

 手が、繋がっている。ずっと繋がっている。

 僕はリーバー君の後ろ姿を見る。リーバー君は振り向きもしない。


「ねぇ、もしも、あの人が・・・君だと言ったら、どうする?」


 僕がそう言うとリーバー君は歩む足を止めた。でも、振り向かない。


「さぁ。もしも、と言う仮説は仕事だけって決めてますから。」


 そう言うとまた歩き出す。リーバー君らしい答えについ笑が零れてしまった。


 仮説じゃ、現実になれない。


 僕の思い、君に伝わるかな?告白したら、伝わって・・・。結果は分らない。


 どうしても、悪い結果だけが脳裏を侵して行く。


 早く僕の恋(思い)に気付いてよ。


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@言い訳@
 そして何故か続き物にorzてか、2ヶ月ぶり?!おお、早いorzさてさて、この二人はどうなるんでしょうかね?てか、別に何も考えたませんw(ド殴)
 色々とスイマセン。失礼します。平成20年10月11日