揺れる揺れる。


 可愛い君も愛しい。


でも俺は―――。


【Be a bad drinker】




 Side:No.


 ある日の深夜。科学班は仕事に一区きりがつき、数人いるだけだった。その中に居る、科学班班長であるリーバー・ウェンハムは仕事が終り、冷めてしまったコーヒーをフラスコからカップに移す。

 入れ終わり、カップを机の上に置き、フラスコを元の場所に戻した時だった。科学班フロアの扉が勢いよく開けられた。リーバーは扉の方を振り向いた。そしてリーバーに近づく者を見て眉間にしわを寄せたのだ。

 近づいた者は漆黒の髪に瞳を持つ、コムイ・リーだった。コムイはスキップしながらリーバーに近づく。


「リーバー君vV元気かい?」

「しつちょ―――うおっ!酒くさっ!」

「その反応酷すぎるー。」


 コムイは頬を膨らませながらリーバーに近づこうとするが、リーバーは両手でコムイの胸を押さえ、全力で拒否する。


「俺、酒嫌いですから!臭いだけで無理なんです!」

「酷いなー。しかも匂いじゃなくで臭いなんて!」

「言葉だけじゃ分りません!」


 ちなみに匂いは良いイメージで臭いは悪いイメージらしい。余談。コムイは反論に拒否するリーバーにムカとしながら持っていた酒瓶の中に入っている酒を口に含んだ。そしてリーバーに顔を近づけた。リーバーは両手で拒否をしようとしたが、コムイに呆気なく掴まれた。

そしてリーバーはコムイに大人のキスをされ、コムイの口に含まれたお酒がリーバーの口に移動された。その酒はリーバーの口内から体の中へ押し流された。

 離れた時にはコムイが口に含んだ酒全部を飲まされた。リーバーは酔いが早く回ったか、フラつき、後ろにある机に腕をつき、体を支えた。


「リーバー君可愛いvVただの一口でしょ?」

「一口でも、無理です。本当に、酒、嫌いれすから。」


 口調も怪しいリーバーにコムイは笑みを深めながらまだ酒を口に含み、キスをする。それを何度も繰り返す。ちなみに周りにも人は居るが、まぁ、それだけ。

 リーバーは酒を連続的に摂取した為、完璧に酔い、その酔い度が越えてしまった。


「コムイしゃん、もぉ、ねむ、い・・・。」


 リーバーは床に力なく膝をつき、コムイを見上げていた。顔は紅潮し、目は涙目だった。そんなリーバーを見て、仕事を終えたマービンは汗を一筋流す。


「うわー変わりましたね。」

「うん。前の飲み会で知ったからね。リーバー君はお酒を飲むと、子供のように忠誠心が露になる、って。まぁ、眠い、だけとね・・・。」


 コムイはそう言うと、フフッ、笑みを零した。そしてしゃがみ込み、リーバーの紅く染まった頬に触る。


「眠りたいなら、僕に大人のキスをしてよ。」


 リーバーはそれを聞くとボーとしながらコムイの口に触れ、自ら舌を入れた。それをコムイは受け取り、リーバーの口内を犯す。犯しきった時、離す。その舌と舌の間は光きらめく糸で繋がれた。

 その糸が切れた時だった。


「よぉリーバー!遊びに来た――――!!」


 ヌゥと壁を透き通り入ってきたのは黒の教団の宿敵であるノアの一族の一人、ティキ・ミックだった。ティキはリーバーとコムイを見て、目をカッと見開きながら二人を指差す。


「お前等!!何二人で犯ってるんだ!!てか、周りも止めろよ!」

「俺らは覗姦してる。」

「変態野郎共が!」

「来る度に班長を犯すお前には言われたかねー。」


 ティキは最後の言葉を無視し、二人に近づく。視界がままならないリーバーの腕を掴む。


「行くぞ。何されたか分らないが、こんな所に居ちゃ駄目だ!」

「えー。逆に犯されちゃうよ?」

「襲わない!こんな魂が抜けたリーバーを襲って何が楽しい?嫌がっているのを犯すのが楽しいんだ!」

「・・・変態だな。お前。」


 ティキは聞かずにリーバーの腕を引っ張る。が、リーバーは動こうとしなかった。


「行くぞ!リーバー!」

「いやっ!いたい!」


 リーバーの痛い宣言に仕方なくティキは手を離した。リーバーは両手を床につき、四つん馬になり、ティキを見上げた。


「いたくせず、連れてって。」

「っ!リーバーどうした?」

「酔わせたんだ。」

「酔わ?!酔っただけでこうなるのかよ!」

「リーバー君は酒が嫌いだからね。酔いやすいんだ。」


 怪しい光を放しながらコムイは言う。その黒い笑みに怪しい光を恐く感じついティキは後ろに身を下げてしまった。その時ティキの足のズボンの端をリーバーが掴んだ。ティキはパランスを崩しそうになりながらもリーバーを見る。


「ねむい・・・ベットまで連れてって。」


 リーバーはそう言うと両手をティキに伸ばした。そんな甘えてくるリーバーを見てティキは頬を紅く染める。可愛い!と思ってしまった。

 そんな思いを察知したのか、コムイはティキの肩に手を置く。


「可愛いでしょ?襲いたくなるでしょ?酔いが覚めるまでリーバー君は君の言う事を聞く、子猫ちゃんだよ。」


 コムイはそう言うとリーバーに近づき、ニヤニヤしながらリーバーに呟く。


「リーバー君はティキの事、好きだよね?」

「うん!」


 その、うん!、だけでティキの体中快楽が走る。あの何時もツンだけのリーバーが子供のように、うん!、と言ったのだ。しかも即答だ。

ティキはノアの中でまともな人間だ。馬鹿だけど。そんなティキは自分より年下の家族を面倒見ている。というか、苛められている。しかし、一度もお礼ところか謝りもされた事がないのだ。ましてや、好き、などない。

そんなティキにこの頷きは、天使の頷き、であった。幸せ、であった。


「ほら、リーバー君。ティキに、好き、と言ってみて。」

「うん。ティキ、すき!」


 リーバーの満面の笑顔での告白にティキは42194ダメージを受ける。ティキは震える。そんなティキに何処から出したのか、扇子を扇ぎながらコムイは顔を近づけた。


「あんさん。こんなリーバー君良くないですか?あんさんの言う事、何でも聞きませ。勿論、その代わり、エクソシストを殺さないと言う――――」

「あああああっ!!違う!」


 ティキは急に叫びだし、頭をグチャグチャと掻き始める。コムイはピックつき、ティキから離れる。ティキはリーバーに指を指す。


「こんなの、リーバーじゃない!リーバーは俺が指一本触れただけで殴る蹴るの暴力を振るんだ!犯してる時も最後まで噛み付く抵抗をするんだ!こんな、こんな大人しいリーバーは、リーバーじゃねぇよ!!」


 ティキは涙を流しながら走り出す。その涙の一滴一滴に暴力を振るリーバーにその時得た痛みを思い浮かべながら。ティキは壁を透き通り、出て行く。


「てか、ドM誓言?!」


 その後、戻ったリーバーに殴る蹴るの暴力を振られたティキは、何処か幸せそうだったと言う。


それに引く黒の教団のメンバー。


そのネタでからかうノアの一族。


どっちもあるから面白いんだよな。とティキは思った。でも、酔ったリーバーにはもう近づきたくないと思うティキだった。


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@言い訳@リクエスト内容⇒『お酒を飲まさせられたリーバー。ティキも絡み』

 スイマセン!スイマセン!!こんな変態の話でスイマセン!!あれです!ティキさんはツンツン病リーバーさんが好きなんです!(殴:テレは?!)しかも、最終的に酒関係なくてスイマセンm(_ _)m
 気に入らなかったら言ってください。
 では色々とスイマセン。失礼します。平成20年7月29日


背景画像提供者:Abundant Shine 裕様