最近忙しい。


 やってもやっても減らない書類。


 不運の知らせ。


 周りは悲しみ、無力さに嘆いていた。


 俺は周りを休ませたり慰めたり・・・。


 だって、俺は班長だから。


 班長は科学班をまとめるリーダーだ。


 そんな俺が疲れじゃ駄目だから。






「リーバー君。駄目だよ。」




 貴方の言葉に俺は貴方を見つめる。


そして笑みを浮かべながら問いだ。



「何がです?」


「溜め込んでるでしょ?」


「何がですか?」



 本当は分かっていた。何が溜め込んでるか。


 悲しみ。


 苦しみ。


 ストレスも?


 でも、それは皆一緒だろ?


 なのに、俺だけ心配するのは可笑しい。


貴方は俺より上の人間なんだから、俺よりも他の人を心配すれば良いのに。


貴方は俺の問いに答えず、俺の頬を擦る。


痩せた頬をなぞる様に。



「そうやって、自分の事を無視して。」



 漆黒の瞳が俺を見つめる。


 貴方は俺の頬に触れる手をおろし、背に回した。


 そのまま俺を抱き寄せた。


 俺はされるままに抱きしめられる。


 貴方の細い指が俺の白衣を握る。



 愛しくて。


         この温もりが愛しくて。



 その愛しい温もりを守る為に今の俺がいる。


 貴方から少しでも奪われないようにする為に。


 なのに。



 貴方はそんな俺を、許さない、と言うかのように抱きしめる。


 そして、貴方の温もりを俺が奪うように促している。


 守りたいだけなのに。


   いや、もしかしたら貴方を独り占めにしたいだけかもしれない。


 俺は汚れてる。



 正義ぶってる。



    本当の正義など一時しかない。


 本当の正義なんでなれない。


 知ってるけど、自分の本当の望みはあまりにも醜い。



「君は独りじゃないんだよ?」



 知ってますよ。


 だって科学班班長ですから。


 それに、貴方の恋人ですから。



「貴方は俺ばっかし甘やかさないでください。」



 俺は貴方に甘えてしまう。


 イケナイ事だって分かっている。


 でも、甘えてしまう。



 その愛しい温もりを。


         その優しい声を。


               その柔らかい笑顔を。


 俺は求めたくなる。



「逆にリーバー君が甘えてこないから、甘やかすんだよ。」



 貴方はそう言うと俺の髪を優しく撫でる。


 まるで子供をあやすように。



「僕はリーバー君の苦しんでる顔なんで、見たく無いんだ。」



 俺だって貴方の苦しんでる姿など見たくない。



「本当はね、リーバー君をこの聖戦に1mmだって触れさせたくなかったんだ。」


「それじゃぁ、俺は、AKUMAになっていたかもしれませんし・・・それに、コムイさんと会えなかった。」



 運命は残酷だ。


  この圧倒的不利な聖戦で俺と貴方は出会った。


 何度思ったか。




 普通に出会いたかった、と。




   でも、普通に出会っても此処まで発展しなかっただろう。


 貴方の抱きしめる手が強まる。



 俺は静かに貴方の背に手を回す。


 強く抱きしめられない。


   壊れそうで。



「だったら、この聖戦が終るまで、壊れないでよ。」


「それはコッチの台詞ですよ。色々と大切な事を俺らに言わないで・・・。」


「それを言うなら、リーバー君だって!・・・まぁ良いか。」



 そう言うと貴方はクスクスと笑う。



「とにかく、無理したら駄目だからね。」


「コムイさんも。」


「うん。だから今日は休んで。お願いだから。」




 愛しい愛しい温もり。





  その温もりが消えないように。




 戦場じゃないけど、俺は戦う。









【だから今だけ】






 このままでいさせてください。






 愛しい愛しい温もり。






今だけ俺の温もりでいてください。


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@言い訳@リクエスト内容⇒『なんだかお疲れのリーバー班長(ペア誰でも可)』

 ページ数があるわりには内容的に薄い・・・(ド殴)本当にスイマセン!もう、病んでるのが好きで・・・。相手はコムイさんです^^;お疲れ=病んでる なので・・・本当にスイマセンm(_ _)m
 気に入らなかったら申してください。
 色々とスイマセン。失礼します。平成20年7月30日


背景画像提供者:Abundant Shine 裕様