分かりますか?

俺と貴方の格は違います。

 だから、もうこれ以上苦しめないでぐださい。


 【Greedy】


 俺、リーバー・ウェンハムは室長であるコムイ・リーが書き終わったであろう資料を取りに室長室へ向かう。


  トントンッ


「失礼します。」


 俺はいつも通りに返事をする前にドアを開けると、大分前に置いて行った資料の山がそこに積み上がっていた。


 俺は近づき、積み上げられている資料の山の一部を手に取る。

そして、資料を見る。

 そこには、室長認定のサイン所か判子も押していなかった。


 つまりは、逃げだって事だ。


 俺は怒りよりも溜息が最初に出てしまう。

何で、こう毎度毎度・・・。


「たくっ、あの馬鹿室長がっ!」


 俺は毎回のように言うお決まりの言葉を呟いてから、資料を山に戻してから部屋を後にする。


そして俺が目指した場所は応援を頼むための科学班室では無く、


カチャッ


 俺が開いたドアの向かうは暗かった。ドアが開いた事で、床にポッカリと四角く光が入った。

 少しそれが美しく思えながら、前を向く。


 無残に資料や本が散らかっている床から真正面へ目線をずらす。

そこにはのうのうと椅子に座り本を読んでいる、お尋ね者のコムイ・リーが居た。


室長は、俺の方に背を向けたまま


「あぁ、見つかったか。残念♪」


 と室長は少し声を弾ませながら言う。


「まだ、仕事が終わって無いッスよ。」


 俺は何も変わらない口長で言う。


「ごめん。すぐに行くから。仕事に戻ってね。」


 俺は本当気付いていた。

室長が此処に来る時は胸を痛めた時だって。

 そう此処は、3年ぶりにリナリーと室長が会った場所。

今はもう使われていない。


 否、室長が使わせなかった。


此処はリナリーが3年間過ごした場所。

 教団がリナリーを閉じ込めた場所。


リナリーを苦しめた場所。


 もう二度とあってはいけない。

だから残しておく。だから消さない。


「1時時間。1時時間休んでください。それから、仕事をしでください。」


 俺はそれだけ言うと室長に背を向け、ドアを閉めようとする。

俺の耳にかすかに聞こえた。


「有難う」


 室長の震えた声の呟きを。


 貴方と俺の背負っているものが違いすぎる。

どんなに近づこうとも、追いつけない。


 俺にとって、貴方は光。

俺は闇。

 俺は貴方に近づきたい。

貴方の背負い込んでいるものを取ってあげたい。

苦しませたくない。

なのに、


 俺の目に貴方はまぶし過ぎて、全てを汚してやりたくなった。

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@言い訳@
僕の目に君はまぶし過ぎて、全てを汚してやりたくなった→俺の目に貴方はまぶし過ぎて、全てを汚してやりたくなった に変更。
【Greedy】の意味は強欲。別に強欲って話じゃ無いですよね《汗》リーバーさんがコムイさんの事を全て自分色に染めたいっと・・・リバコムでは無いと宣言します!(←おいっ!)リバ→コムイぐらいです。
  では此処まで読んでぐださって有難うございます。  では失礼します。
平成19年 7月21日


背景画像提供者:短生種の戯言 マスタァ様