今日俺様は黒の教団本部へ行った。


 相変わらずコムイは俺を小馬鹿にした。


 リーバーはだらしない格好で、天然ぶっている。



 リナリーさんが居る本部。そこに魔王一人に部下A。この二人が毎回俺様を虐め、邪魔するのだ!



【愛しきオアシス】


 俺様は今室長室に居る。ソファーに座り、コムイと向かい合っている。コムイと俺様の間にある机の上には資料が散らかっている。

 色々と話し合う事があるのだ。エクソシストの事やら今の千年伯爵の状況やら。なんせ、俺様は優秀な科学者だかな。

 その時、ノックをする音が聞こえた。どうぞ、と言う前に扉を開けられた。入ってきたのは明るい茶色髪に色素の薄い瞳を持つ、若い男、リーバー・ウェンハムだった。科学班班長とは思えんほど白衣を着崩しており、品がまったくない。

 リーバーの手にはお盆カップがあった。そのまま俺様に近づき、最初はコムイにコーヒーを置く。って、待て!


「リナリーさんは居ないのか?」

「リナリーは任務中です。あっ、でも昼には帰ってきますよ。」

「そ、そうか。」


 明日は全体会議がある。今日は泊まって行くから、リナリーさんに会える。


「はい。支部長のです。」

「おう。ありが――――ってちょっと待て!」


 リーバーが俺様に渡しのは、牛乳だ。何でコムイはコーヒー、しかもブラックコーヒーで俺様が牛乳なんだ!


「あ、ホットが良かったですか?」

「違うっ!!!牛乳と言う所だ!何故俺は牛乳でコムイはブラックコーヒーなんだ!」

「あ、それはブラックじゃなくで、エクアドル・マウンテンコーヒーです。」

「コーヒーの種類は関係ない!」


 普通は此処は俺様もコーヒーだろ!何故牛乳と言う選択肢が現れた!

 コムイはクスクスと笑う。


「リーバー班長」


 何か言うのか!上司として部下を教育してやってくれたまえ!


「エクアドル・マウンテンコーヒーじゃなくで、エクアドル・マンデスマウンテンコーヒーだよ。マンデスが抜けてるね。」

「ありゃ、そうでしたっけ?スイマセン。」


 いや、そこじゃないだろっ!!話の流れがあってない!さっき俺様は、コーヒーの種類は関係ない、と言ったよな?何で早速コーヒーの種類になっている?!


「何で俺様のだけ牛乳なんだ?」

「いや、そっちの方が・・・えーっと、骨格?あの、ほら、」


 リーバーは言葉を考えながら手を床に平行に宙を浮ばせ、上にあげたり下に下げたりする。ほぉーつまりそれは、身長、の事を言ってるのだな?

 リーバーは手を止めた。


「やっぱしホットの方が良かったですか?」

「君はどんだけホットに拘るんだ!ホットにするならコーヒーを持って来い!」

「えーリーバー君行っちゃうのー。」


 コムイはギュウ―とリーバーの腰に抱きつく。そうだ。忘れていた。コムイはリーバーと付き合ってるんだった・・・。これを議題に出したら、室長の座に座れるだろうなー(遠い目)


「ちょっ、室長、これからホットコーヒーを入れに行くんスから!」

「何故ホットを付ける?コーヒーは最初からホットだ。どんだけホットを付けたいのかね?君は。」

「えーバクちゃんは心がホットだから大丈夫だよー。」


 コムイ・・・俺様に何を求めているんだ?!ホットの心とか言って!上手いとか思ってるようだが、全然上手くないぞ!逆にどう反応すれば良いか悩むぞ!


「リーバー君、此処に居てよー。どうせ休憩中でしょ?」

「仮眠取りたいです。後、ホットコーラをバク支部長に渡さないと。」

「リーバー、貴様は俺様に何を飲まそうとしているんだ?」

「リーバー君を貴様?!僕のリーバー君だよ!」

「室長、そんな事を言うとホットコーラを飲ましますよ。」


 矛盾発見!室長にホットコーラを飲まそうとする。嫌がらせで。その前に俺様に飲まそうとする。俺様に何か恨みでもあるのか!リーバーは!


「僕はリーバー君のエロミルクが良いなー。」

「はぁ?!何言ってっ!」


 エロミルク?何だそれは?そんなブランドがある訳がない。大体、リーバー君の、と言ってる時点で違うだろう。

 それにリーバーの顔が真っ赤ではないか!一体、どんな牛乳だ?身長が大きく伸びるのか?いや、そんな気がしない・・・。


「それより、話し合わなくて良いんですか?」

「今からじゃなくで良いよ。どうせ、身長の事だから。」

「違うっ!!」


 何故身長の話になっている!可笑しいだろ!

 リーバーは何か思い出したように笑みを浮かべながら言う。


「高い所から落ちたら、1Cm伸びるとか、聞いた事ありますよ?」

「高い所から落ちたら死ぬではないか。」

「あーそっか。口から魂が伸びてるのを見て、身長が伸びたと――――」

「現実を見ろ!リーバー!!」


 んな漫画チックな事があるか!!確かに人は肉体と精神と魂で成り立っている。もしも漫画見たく口から魂が抜けて、肉体と魂を繋いでるのが精神で、漫画みたくなってるとしでも、それは魂が抜けてるだけであって、身長が伸びている、訳ではない!

 本当にこいつを科学班班長にしておいて良いのだろうか?


「ははっ、幻想的だね。身長を伸ばすには、カルシウムとマグネシウムを2:1取ると良いらしいよ。」

「へぇー。そう何スか。」

「・・・俺様はもう29だ。身長が伸びると思うか?」


 成長期ならまだ可能性があったかもしれない。たが、今の俺様は大人だ。そんな俺様が身長が伸びるとは思えん。

 それ以前になぜコムイがそれを知っている?!もしかして、それで身長を伸ばしたのか?!

 コムイは眼鏡をずれでもいないのに上にちょいと動かしながら、クククッと不気味な声を漏らす。


「駄目だよ〜最初から諦めちゃ。身長はね、伸びて欲しいと思う人にしか現れないんだよ?」

「んな、サンタクロースが良い子の所しか来ないみたいな言い方されてもな・・・。」

「思いこそが一番大切なんだよ!!」


 コムイは何故か俺様と0距離になり目をキラキラしながら言う。近い。近いから。


「でも、カルシウムとマグネシウム・・・CaとMgか・・・。」

「取り合えず、牛乳に苦土でも入れれば良いんじゃない?」

「殺す気かっ!!」


 苦土とは鉱物だ。確かに、マグネシウムは入ってるが、大体、んなマイナーな事、誰も分るか!!


「むしろ、骨にマグネシウムを添えて食べれば?骨のステーキみたくでw」

「全然ステーキじゃないぞ。後、俺様は犬か!」

「ホットマグネシウムが良いですよね?えーっと、沸点は1107℃・・・。」

「殺す気か!」

「マグネシウムの融点自体高いからね。650℃だけ?頑張ってね〜。」

「お前等は俺様をからかって、そんなに楽しいか?!」


 そんな熱いモノを食べたら、下が溶ける。普通は逆をチョイスするだろ!いや、チョイスしては困る!!

・ ・・坦々、疲れてきた。

溜息を吐くとコムイが心配そうに覗き込む。


「大丈夫?」

「お前等はそんな俺様を苛めて楽しいか?」


 発言が馬鹿げてる。リーバーもコムイに乗りやがって・・・。

 コムイとリーバーは顔を会わせる。


「「そりゃー楽しいよ(ッス)」」


「少しは否定しろーっ!!!」


 笑って笑われて。此処、黒の教団内のオアシスはリナリーさんだけだ!!!



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@言い訳@リクエスト内容⇒『班長とバク支部長と室長(ギャグ)』

 自分はキャグが比較的無理なタイプだとようやく気付く(ド殴)そしてリーバーさんは今回はボケ。突っ込みはバク支部長しか出来ないさ☆(殴)
 気に入らなかったら申しててくださいm(_ _)m
 色々とスイマセン。失礼します。平成20年8月19日


背景画像提供者:Abundant Shine 裕様