愛しき人。愛しき人。


 俺以外見ないで欲しい。俺以外触れないで欲しい。俺以外喋らないで欲しい。俺以外に笑顔を見せないで欲しい。


 だから教育をしたんだ。その脳に直接刻むように。


 その顔がまだ愛しい。


【Twisted Loves】


 此処は仮眠室。時間は深夜を差しており、窓からは月光の光が溢れていた。

 月光に照らされる者が二人居た。明るい茶色髪に色素の薄い青い瞳を持つ男性、リーバー・ウェンハムと癖のある黒髪にレモン味の飴のような瞳を持つ男性、ティキ・ミックだった。

 リーバーは床に四つん場になり、ベットサイトに座るティキを見上げる。ティキはそんなリーバーを見て笑みを深める。

 その笑みのままティキはリーバーの頬を触る。リーバーは触れた事で震えてしまった。恐怖から。ティキはそんなリーバーを見て笑みが消える。


 バシッ


 触れえた手でそのままリーバーの頬を叩く。


「俺はお前の恋人だ。震える事など有り得ない。だろ?それとも、他に好きな人が出来たの?」


 ティキはそう問うとリーバーの胸倉を掴む。今目線をつらしたらイケナイ。余計に誤解を招く、と思いリーバーはティキを見つめる。そして震える口で言葉を出す。


「してない。」


 出来る訳が無い。していたらティキに殺される。

 リーバーは知っていた。ティキはノアの一族で敵だと。しかし、上に報告など出きる訳がない。


 恋人だから?


    違う。


 ティキが勝手に来てリーバーを何故か気に入り犯し続けたのだ。それで気付けば恋人となっていた。

告白はされた。一応。しかし、それは脅迫に一番近かった。断れば教団の奴等を殺す、と。リーバーには断れなかった。だった一人の不注意で黒の教団を破滅にするなどリーバーには出来なかった。

黒の教団が無くならば、俺が消えれば良い、と。


 そして今の状況が生まれた。


 ティキは嫉妬深く、普通に暮らしているだけでも嫉妬の目が動く。会う度会う度暴力にレイプ当然の行為をする。

 リーバーは毎日の様にティキが来るのを怯えていた。ティキの事を思い出せば胃が直接、力いっばいに握られてるように痛むのだ。

 ティキの姿を見たら、体の全てが壊れたかのように重くなり、上手く動けないのだ。


「本当に浮気してないの?」

「してない。」


 リーバーは震える声で答える。


 早く手を離して。


早く居ないなって。


 同じ世界に居る。同じ空気を吸っている。同じ時間を過ごしている。それだけで、吐き気がする。

 ティキはリーバーの頬に触る。リーバーはビクつくがティキから目線を離さない。それがティキと付き合ってる時に学んだ事。目線をずらしたら、不快を覚え暴力行為を行う。


「リーバーは俺の事、愛してる?」

「愛している。」


 リーバーはそう言うとティキは満足そうな笑みを浮べ、リーバーとキスをする。深い深い大人のキス。離したら、今度は抱きしめる。


「俺も愛しているよ。」


 愛してなど居ない。こんな暴力しか知らない相手など愛せる訳が無い。それでも、抱きしめられる度にリーバーは思った。

ただ、愛し方を知らないだけなのかもしれない、と。しかし、それを確かめると言う事はリスクが高い。半分以上が、死、だからだ。

 だから今は、ただ暴力を回避する事をするだけ。


「愛してるならさ、何で恐がるの?」


 どんなに頭が分かっていても、体が言う事を聞かない。ティキに触れる度体や声の震えが止まらないのだ。

 それは完璧に恐怖を植えつけられたから。それでも、正直に言えば殺される。


「恐がってない。」


 お願いだから、気付かないで。このままスルーをしてくれ。


 が、リーバーの願いなど届くわけが無い。


 ティキはリーバーの背に回している手を強く、ティキの方に抱きしめる。たがティキの体は少し引き、出来た隙間からリーバーの腹に向け殴りつける。


「がはっ。」


 戦場に行かないリーバーには重い一撃だった。ティキは無情のままリーバーを投げ飛ばす。リーバーは勢い良く床に叩き付けられ、体をくの字にし、咳き込む。そんなリーバーにティキは近づく。


 リーバーは顔を上げ、ティキを見つめる。


 ティキはリーバーを見下ろす。


 恐怖で歪んだ瞳と快楽に堕ちた瞳。



 リーバーの頭の中で第六感の警報が鳴り響いた。リーバーは逃げようと床に這いずりながら扉に向かおうとする。


 近い筈の扉が今は遠い。


 リーバーは扉に手を伸ばす。しかしティキはその手を容赦なく踏みつける。そしてタバコの煙を消すかのようにつま先を左右に動かす。リーバーは激痛が走った。



「悪い子にはお仕置きをしないとね。」



 そう言うとティキはまだ足をあげ、すぐに赤く腫れたリーバーの手の上に下ろす。






 愛しい人。愛しい人。


 愛しているんだ。愛している。



 ティキは上半身を起こし、恋人であるリーバーの顔を覗き込む。リーバーは暴力にレイプ当然の行為で気絶をしていた。

 その顔は所所殴ったり叩いたりしたからだろう、赤く腫れていた。それと、閉じている瞳から透明な液体が流れている。

 ティキはリーバーの頭を撫でる。優しく。優しく。リーバーは身を震わせた。


「ゆ、るして。」


 リーバーはそう呟く。ティキは目を見開いたが、リーバーは起きてる訳ではない。寝言なのだ。


 毎回のように言う。毎回のように呟く。



 愛してるのに。愛してるのに。



 ティキは窓から差し込む月光を浴びる床を見る。その床には赤い固まったのがあった。



 愛してるんだ。


 でも動いてる姿を見ると、ノアの性で苦しめたくなるんだ。


 より傷つけて、苦しんでる姿を見たくなるんだ。



 普通に愛したいんだ。


 恐怖で歪んだ表情を見たい訳じゃないんだ。


 笑う姿が見たいんだ。


皆に見せている、あの笑顔を見たいだけなんだ。



「愛してるよ。」


 何でリーバーが目を覚ましてる時に今の自分が出ない?




 それとも、今の自分もまだ―――



 月光は雲によりゆっくりと消え、仮眠室は闇に包まれた。


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@言い訳@リクエスト内容⇒『班長いじめな話』

 本当にスイマセン!(ド殴)もはや、苛める話=暴力とか・・・。そして初の鬼畜ティキ!(ド殴:お前は土下座をしろっ!)あれです。両思いだけど、恐怖とノアで素顔に前に行けないだけです。素顔になればラブラブです!(ド殴)
 気に入らなかったら申しててくださいm(_ _)m
 色々とスイマセン。失礼します。平成20年8月23日


背景画像提供者:短生種の戯言 マスタァ様