「室長に進級おめでとうございます。」


 何人何十人何百人と言われた言葉。

でも、だった一人。だった一人だけの言葉だけ僕、コムイ・リーの心の中に入った。


  「おめでとうございます。そして、これからのご活躍期待致します。」


 作り笑顔に馬鹿丁寧な言葉使い。それは何時もと違う。間逆。


 【Apart…】



 此処は室長室。

入口は一つで壁全部本棚で埋まっている。今、その本棚に資料を入れでいるが・・・。その量が半端無く多い。


「コムイさん。この本は生物と物理学の二つが混じってるんですが、何処に入れれば良いッスか?」

「それは入り口から見て、左の3つめの棚。」

「了解ッス。」


 今、僕とリーバー君の二人だけで本棚の本を入れている。最初にも言ったが、とにかく半端無い数。終わるわけも無く、今徹夜2日目。


 僕は後2日で室長になる。だからまだ、僕は人を扱う権利を持っていない。そのため、室長になる前から仲良くしで居たリーバー君に手伝って貰っている。


「コムイさん。もうそろそろ休みましょ。さすがに筋肉痛で首とか腕が痛いッス。」

「そうだね。じゃぁ休もうか。」


 そう僕が言うとリーバー君は子供のように満面の笑顔になり、軽々と乗っていた梯子―3段目―から降りる。

 そして左手で肩を押さえ右肩を動かす。

それが何故か面白く感じだ。


廊下を歩いていると室長の座が確定した時みたく『室長の進級おめでとうございます。』と何人かに言われた。室長決定してから仲良く付き合っていた人からも敬語で言われ、会話や一緒に食事とか無くなった。


 後2日。それでも、前と変わらず付き合ってくれるのはリーバー君だけだった。




 「やっと終わりましたね。」


 そう言ってリーバー君は伸びをする。

僕は『ご苦労様。後、有難う。』と言うとリーバー君は僕の方を振り向かないまま手を振る。


「後3分で室長になるんッスね」

「そうだね・・・。早いね。この3年間も短く感じだが、こんなに早くはなかった。」

「そうッスね。」


 何で?

リーバー君は今だにソッポを向いたまま。何で僕の方を見ないの?

 リーバー君も僕から離れるの?


「でも、この3年間とても楽しかったッス。」

「そうだね。いっばい笑ったね。」


 何でそんなに過去を振り返るの?

これではまるで――


  カチッ・・・ ゴーン・・・ゴーン・・・


 聞こえるは今日と言う日の終わりと始まりを知らせる鐘の音。


 そしてリーバー君が僕の方へ振り向く。

その顔は作り笑顔で


  「おめでとうございます。そして、これからのご活躍期待致します。」


 と馬鹿丁寧な敬語で言う。


僕は目を見開いてしまった。もう、リーバー君と一緒に入られないの?


「そんな顔をしないでください。やっと室長の座に座れたのですから。」


 いつもと違う。そんな喋り方をしてなかった・・・・。


「室長?」

「もう、名前で呼んでくれないんだね。」


 こうなると思っていた。皆が僕を尊重する。そして僕は皆のだめに作戦などを考え実行させる。そんな関係。

 でもその中に、情は無い。


きっと『室長の命令だ』と言えばずっと此処にいるだろう。監禁をしでも許されるだろう。


 でも、その中には情が無い時間。


「大丈夫ですよ。完璧に離れるつもりは無いですから。ずっと側にいます。だから、笑ってください。」


 僕はリーバー君を抱きしめる。

もう離さない。もう離さない。もう離さない。もう離さない。もう離さない。もう離さない。


「もう、僕から逃げないで。」


 僕から逃げないで。ずっと側に居て。ずっと笑って。


「了解しました。」


 そう言うと抱きしめる手を強くする。

ずっと一緒。もう、逃げないで。此処にずっと居て。



 「モウ ニガサナイヨ」


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@言い訳@
 コムリバにしたかったのにコムリバコムに!もっと言えばリバコムに!!
ほわっ・・・スイマセン。コムリバを書こうとすると何故かリバコムにorz 微妙にお題も繋がっていませんね《滝汗》
 本当にスイマセンでした!!  では失礼します。  平成19年9月14日


背景画像提供者:Abundant Shine 裕様