此処は黒の教団の廊下。そこに二人の男性が居た。キャラメル色の髪を持つ男性、マービン・ハスキンと漆黒の髪を持つ、ロブ・ニールだ。

 二人は科学班だが、科学班の制服を着ていなかった。マービンは吸血鬼。ロブは黒猫。


「よし、これからハローウィン祭りをするぞ。(小声)」

「マービン、ハローウィンじゃなくで、ハロウィンね。後、僕は休みだけどマービンは仕事だよね?(小声)」

「んなの知るか。(小声)俺は冷静沈着に見えて、実は熱い男なんだ!祭りの時、燃えるタイプなんだ!!」


 マービンは拳を握り締めながら言うとロブはマービンに拍手をするが、その拍手はすぐに止む。マービンの後ろに居る人物の存在に気付いたからだ。ロブの顔は次第に青ざめる。

 マービンはロブの反応に疑問を浮べ首を傾げる。その時、マービンの頭の上を鷲掴みされる。そして無理矢理にマービンの顔を後ろに向かせる。マービンは後ろの人物が次第に分り、顔が青ざめていく。

 明るい茶色髪。ラテン独特の顔つき。白い肌。恐怖心を煽る笑顔。



「熱い所は仕事で発揮しろ。マービン。」


「は、班長;」


 科学班班長であるリーバー・ウェンハムはマービンの腕を引っ張る。マービンは反抗で床に座るが、引き摺られ科学班に連衡される。

 ロブはハンカチを取り出し、ハンカチを振り、見送った。



【Halloween】



 今日は10月31日。ハロウィンだ。

 ハロウィンは魔界から霊がやってくるとされ、子供達は自分の身を守るために魔女やお化けに仮装する行事だ。今は子供が仮装し家に行き『トリック オア トリート』と言いお菓子を貰う印象が多い(と、勝手に私が思っている)。


「そんな夢の様な行事を見逃す訳がないでござんス(^0^)/」

「・・・マービン。まだ仕事を抜け出したの?後、お願いだからテンション高い言葉使いを真顔の無表情で言わないでくれる?」

「五月蝿いでござんス(`3´)/黒猫の仮装をしてる変態には言われたか無いでござる(`皿´)」


「僕は猫好きだけなんだ!しかも最後、ござるって言ってしまったからね!てかそれは何?!」

「これは班長にバレ無い様にしてるんでござんス(´、ゝ`)後、猫好きはほどほどにするでござるよ、近寄りがたいでござるから煤i゜Д゜)」


 マービンはゲラゲラ笑いながら言う。ロブは頬を膨らます。ロブは根からの猫好きだ。だから、黒猫を選んだのだ。それを馬鹿にされたのだ。

 マービンはそれに気付き、笑いを堪えながらロブの肩に手を乗せる。


「そう、落ち込むなって。似合ってるよ。」

「うー。」

「ははっ、そんな可愛い声で鳴いて・・・これじゃぁ、俺が攻めみたいではないか。俺は攻受に付かない主義なんでね。」

「攻受?」


 ロブは首を傾げると、マービンは牙を見せびらかすように笑みを浮かべる。ロブの顔は青ざめる。


「色々意味があるが、今はホモの世界でな。俺はなるよりも見てる方が好きだからさ。班長と室長のアレは凄いぞー。仕事の鬼と言われる班長が、醜態をあらわにして・・・あれは良いストレス発散になる!」


「悪かったな。醜態で。」


 マービンは後ろを振り向く。そこには顔のところに青筋を浮ばせたリーバーが立っていた。その手には拳が握られていた。 マービンはそんなリーバーを見て、大量に汗を流す。


「マービンって誰でござんスか(?x?)ウチは通りすがりの吸血鬼でござるよ(;x;)」


「それじゃぁ、通りすがりの吸血鬼さんには大量の仕事をして貰わないとな。」


 リーバーはニタァと笑みを浮ばせながらマービンの腕を掴み、拉致する。マービンは、アーレー、と叫びながらさらわれていった。ロブはそんなマービンを、ハンカチを振りながら見送った。




「やっぱし、声の質を変えるのが良いと気付いたでござるが、どうでござる(?v?)(甲高い声)」

「だからヘリウムガスを吸ったのね・・・ねぇ、真剣に仕事をしたら?うん。それが一番だと思うよ。てか、ござるになってるからね。」


 ロブは遠い目を窓の先に向けながら言う。マービンの声は甲高く、お面もしている。一見して、誰だか分らない。

これは行けるかもしれないが、別な視点から見れば、これほど念入りに姿に声を変える理由があるのはマービンくらいで、逆に分りやすくなってる気もするが、マービンはそれに気付いてない模様。


「何を言ってるでござんスか煤i゜Д゜*)祭りがウチを待ってるんでござる(`v´)あ;声が戻ってる。注入しないと。」

「いや、しなくて良いからな。」


「え、ちょっ、まさかの不意打ちプレーでござるか煤i0皿0)」


 マービンの真後ろにリーバーが立っていたのだ。

ロブの顔が全然青ざめていない。慣れたらしい。だからマービンはリーバーの存在に気付かなかった。否、ロブの顔が青ざめていても気付かなかったのだろうが・・・。

 リーバーはマービンの腕を掴む。だがマービンは笑みを浮べ、握られていない手にヘリウムガスの入ったスプレーを握り、リーバーの顔にかけた。リーバーは不意打ちで手を離してしまった。

 マービンは、成功♪、と思いながら走り出す、が、握られていない筈の腕が引っ張られ前に進まない。マービンは腕を見ると、手錠がかけられていた。

 リーバーはニッコリと笑みを浮ばせ、マービンを引っ張る。


「何故でござんスかー>(;Д;)(甲高い声)」

「はははっ、俺がマービンのパターンを知らないと思ったか!(甲高い声)」

「何か、さっきの戦いは凄い心理戦だったなー。声はあれだけど。」


 ロブはそう呟きながらハンカチを振る。




「マービン大丈夫?凄い顔が疲れているけど。」

「あーうん。まぁ、色々あったでござるからな・・・。」


 マービンは仕事を終え、食堂に来たのだ。しかしもう既に日にちが変わってしまっている。もう二人は仮装をしていない。


「でも、残念だったね。一個も貰えなかったんでしょ?」

「・・・いや、一個は貰ったでござんス。」


 マービンはそう言うと白衣のポケットから包みに入った飴を一個取り出す。ロブは、おー、と声を漏らしてしまう。


「でも、誰から貰ったの?」

「班長からでござる。」

「班長から?」


 ロブが問い返すとマービンはコクッと頷いた。リーバーが哀れの気持ちで渡してくれたのだろう。マービンはその飴を見つめる。そして笑みを浮かべる。


「まぁ、本命の人から貰ったから良いけどな。」


 マービンはそう言うと飴を口に含む。味覚が甘いの一色になった。




「班長―この前の研究の件でござんスが・・・。」

「あぁ、前の研究な・・・てか、その語尾どうにかならないのか;」

「どうも直らないんでござる;」

「おいおい、止めろよでござんス・・・あ;」


 この語尾は当分科学班の中で流行ったそうな・・・。


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@言い訳@リクエスト内容⇒『D,Gでハロウィンネタ』

 本当にスイマセン><ほどんとマービンさんとロブさんとリーバーさんのコントですねorzハロウィンネタとは言い難くてスイマセン!
 お気に召し上がりませんでしたら、申しててください。
 では色々とスイマセン。失礼します。平成20年10月31日


背景画像提供者:Abundant Shine 裕様