黒の教団内に紙が出回った。
『やぁ、みんな元気かい?僕は元気だよvV』
とても狂った紙が・・・・。
『○月×日△時、団員親睦パーティーをするからねw』
しかも今日の日にちだった。
『任務以外の人は参加する事!しなかった人は薬を使って、悲しき姿にして、参加させるからねvV』
しかも脅迫までして・・・。
『それじゃぁ、明日だから、絶対に来てねvV Byコムイ・リー』
しかもこの手紙は昨日書いたらしい。もっと前に書けよ。
リーバーは一通りツッコミし終わり、溜息を吐いた。そして書類に埋まっている机から時計を取り出す。
時間まで後5秒。
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3
2
1
バタンッ!!
リーバーは露骨に嫌そうな顔をしながら、科学フロアの入口付近に居る者を見る。科学フロアに居る科学班班員数人もその者を見て嫌そうな顔をする。
漆黒の髪に瞳を持つ長身の男性。コムイ・リーだ。
コムイは口端をゆっくりと上げる。
「はーい。強制パーティー参加させまーすvV」
リーバーは逃げようとしたが、生憎科学班フロアの入口はコムイが居るあそこだけだ。つまりは、諦めるしか無い、と言う事だ。
【Give A Party】
此処は食堂。多くの団員が食事を取ったり喋ったりしていた。薬を飲まされるのが嫌で、皆有無言わずに来たのだ。ナイス判断!
そんな中、不運にも、このパーティーの事を知らなかった科学班班員が食堂に入ってきた。
入ってきた科学班班員の頭には猫や狼のようなピンッと張った三角耳が立って居た。頬には数本硬質なヒゲが生えている。そしてズボンからは細長い尻尾が本人関係なく、ユラユラと振られていた。
「おおっ!ほら、やっぱしビーフシチューがありますよ!」
「お前は、周りの視線に気付けよ。」
「リーバー君の好きな炭酸水も大量に置いてあるからねvV」
リーバーは拳を握るが、あんまり感情が高まると、耳や尻尾が激しく動くらしい。それが嫌で何度か落ち着こうとしていた。
ちなみに、コムイもその耳と尻尾とヒゲがある。薬をかけるとき、反抗する科学班員に飲まされたのだ。それでも、恥かしい、とも思わず・・・逆に喜んでいるようだ。
そんでもってどんよりする科学班班員を逆らって、ウキウキする科学班班員がもう一人。キャラメル色の髪を持つ、マービンだ。
「マービン・・・お前は恥かしくないのか?」
「んーまぁ、今日限りでしょ?この薬。」
「・・・・・。」
「「ん;;」」
マービンの一言に黙るコムイ。そんなコムイを見て薬を飲まされた科学班班員はコムイは疑視する。コムイは何処から出したのか、マイクを取り出す。
「対抗薬は、この会場内にあります!さぁ、勇敢なる戦士よ、見つけ出すが良い!後、これヒント紙ね―――ゴホッ!」
ヒント紙を奪った後、科学班班員はコムイを踏みつける。まさか、此処まで進んでおいて、そんな展開とは・・・溜息しか吐けない。
そして改めてリーバーとマービンはヒント紙を読む。
「えーっと、11月7日のさそり座の女性の所に行け。」
「よっしゃ!女性団員は少ない!」
「そうですね――――って、班長?!」
「ん?って、うおっ!!」
リーバーとマービンはお互いの顔を見て驚く。肌に紙の色と同じ柔らかい毛が大量に生えているのだ。
「あ、言い忘れたけど、それ、数時間経つと完璧なる猫になるから―――ぐふっ!」
「どうしましょう・・・。」
「俺みたいなおっさん顔が猫になるのか?絶対に無理だ。想像できん。否、したくない。何でも良い!絶対に見つけるぞ!!」
そしてリーバーとマービンは女性に話しかけたが、見つからなかった。次第に背が縮み、毛が分厚くなる。次第には語尾に猫語が混ざってしまう。
リーバーは取り合えず、コムイを踏みつける。
「どうせ猫ににゃるにゃら、アンタをグチャグチャにしてからにゃるにゃ!」
「班長落ち着いてにゃ!」
「気持ちが凄い分りますからにゃ!」
息を荒くしながら殺意が篭った目でコムイを見つめるリーバーをなんとか科学班班員が抑える。そんな光景を遠い目で見ていたマービンはある事に気付く。
「てか、室長が女性団員に参加させるかにゃ?させるにゃら、仲の良い女性じゃにゃいかにゃ?リナリーは論外だろうけどにゃ。」
リナリーにもしもそんな薬を持たせたら、リナリーが今の科学班班員の状況を知ったら、絶対に解毒剤を渡しに行くだろう。
リーバーはボーと、教団内でコムイと仲が良い女性を思い浮かべる。そしてある人物が脳裏に浮ぶ。
「ジェリーさんにゃ!!」>br<
「そうだろうにゃ。じゃ、俺は行って来るにゃ。」
そしてマービンはジェリーの所に向かう。リーバーは安堵の息を漏らしながら、コムイを睨む。コムイは、分ったかー、と口を尖がらせながら呟く。
そんなコムイを見て、リーバーは踏みつけようとしたが、科学班班員が必死に止めた。
そして少し経ち、マービンが戻ってきた。その顔は少し青ざめていた。それに科学班班員の顔も青ざめる。そして異様な冷や汗を流す。脳裏に最悪なパターンがどうしても浮ぶ。
その最悪なパターンはマービンの一言で現実の物へとなった。
「まだヒント紙だったにゃ。」
リーバーは倒れそうになるが、何とか足を踏ん張り、そのままコムイに向け、踏みつけようと足をあげるが必死に科学班班員が止める。凄い気持ちが分かりますからにゃ!と宥めながら。
「えーっとにゃい容は、赤い兎、だそうですにゃ。」
「それだけにゃ?」
「にゃ。」
だが、この赤い兎で誰のことかすぐに分かった。赤い髪を持つ兎・・・ブックマンのラビだ。そう言えば、さっきからラビの姿が見えない。
リーバーはドス黒いオーラーを出しながら不気味に笑う。
「今すぐ、通信班を呼び、教団にゃい放送の準備をするにゃ!」
「はい!!」
そしてマービンは通信班を呼び、教団内放送の設定をした。リーバーはマイクを握る。そして不気味までの黒い笑みを浮かべる。
「ラビ、10秒以にゃいに食堂に来いにゃ。来にゃかったら、どうにゃるか、、、、分るにゃ?」
リーバーは優しい声で、言う。だが、その優しい声の中に黒さがあり、リーバーの裏の姿を知ってる者はかならずしも恐怖心を感じてしまう。
「はい、じゅ―――」
ドカッ!!
食堂の扉を壊し、入ってきたのは赤い髪を持つラビだった。ラビは異様なる汗を流しながらリーバーの所を向かう。そして紙を渡す。リーバーは笑みを浮かべる。
「有難うにゃvV」
「い、いや・・・(ふざけた格好なのに恐怖心を煽られるとは・・・;)」
ラビは紙を渡してすぐさまその場から逃げた。
リーバーは紙を開く。そして顔を青ざめる。
「世界一の科学者が薬を持っているよ〜ん♪って・・・・。」
マービンの飽きれながらそう言う。リーバーはククッと笑いながらコムイを踏みつける。科学班班員はもう既に半分は背が縮んでおり、白衣を押さえるのがいっばいでリーバーを押さえることも出来なかった。
リーバーは満面の笑顔をコムイに向けるが、その顔に影が差しており、顔が上手く見えない。
「コームイさーん。」
その声はまるで夜に吹く隙間風の様な声だった。
室長がそんな事を書くのは、一人しかいない。
「灯台元暮らし・・・ってねvVほら、パーティーなんだからそんな怖い笑みじゃなくでさ!イズ ア スマイル!!」
コムイは引き摺った笑みを浮かべながら言うと、リーバーはコムイの顔を右手で押さえる。そして左手の拳を握った。その笑みはまるで、天使の様だが、してる事は悪魔だ。
「ははっ、デキマセンヨ、ソンニャノ。」
そしてコムイがその後どうなったか、団員は知っているが、あまりにも残酷だったので、記憶に残らなかったし、語り繋がらなかった。
「いやー、結局ビーフシチュー食べれなかった。」
「シュークリームの次はビーフシチューか?」
笑い混じりに言うリーバーにマービンは口を尖がらせた。あの後、リーバーとマービンは解毒剤を手に入れた。そして次の日の朝には元の姿に戻った。
「まぁ、皆元の姿に戻って、犯人は仕事を黙ってしている。ハッピーエンドじゃないスか?」
「そうだな。さぁって、仕事を終らすぞ。」
「へいへい。」
今日も黒の教団は平和です☆
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@言い訳@リクエスト内容⇒『教団全体を巻き込んでの(主催コムイ)大パーティでハッピーエンド』
・・・うん。ハッピーエンドです!(ド殴)誰も死なず、室長も仕事をして、皆ハッピーですから☆(ド殴)本当にスイマセン><どうしても、パーティーだとこんな半端なキャグでコムイさんが痛い目に逢う小説しか書けずorz
改めてリクエスト有難うございますw
お気に召し上がりませんでしたら、申し出てください。
では色々とスイマセン。失礼します。平成20年11月16日
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