天才な青年が居た。
そんな青年は周りから嫌われながらも、先輩と仲が良かった。
まだ、あの頃の青年は突っ込みきれずに居た。未熟だったのだ。
【Tsccomi King】
此処は食堂。明るい茶色髪に色素の薄い青い瞳を持つ男性、リーバー・ウェンハムはBランチを手に持ち、空いてる席を探していた。リーバーは来たばかりで、なるべくだったら突っ掛かり難い人の所にいきたいのだが・・・そんな人が見当たらない。
リーバーが溜息を吐いた時、「リーバー!」と呼ぶ声が聞こえた。リーバーはその声の方を向けば、席に既に座ってる先輩二人の姿があった。漆黒の髪をいくつもまとめていて丸めがねをかけている男性、ジジ・ルゥジュンとキャラメル色の髪を持つ男性、マービン・ハスキンだ。マービンはリーバーの教育係だったりしている。
リーバーは眉間にしわを寄せて、無視しようか、と思ったが、仮にも先輩。そんな事など出来ない。リーバーは溜息一つ吐き、二人に近づく。
リーバーはあの二人の先輩が苦手だった。人と付き合う事を苦手とするリーバーに声をかけたりする。その時点で嫌だが、もっと大きな理由がある。それは・・・
「よぉ、リーバー!今日は、ザ☆突っ込み、をさせてやる!俺の高度なボケに付いて行けるでごぜるかな?」
「はぁ・・・・・」
「ルゥ先輩、何故に、ござる、なんスか!」
おっと、そうだったな、とゲラゲラッ笑う二人。リーバーは気付かれないように溜息を吐く。そう、この二人は異様にテンションが高く、思考も可笑しく、何故か突っ込みとボケでトリオを結成をしよう、と言う勢いでリーバーに突っ込みを教えているのだ。
ジジは隣の空いてる席にリーバーを座らした。
「おいおい、テンション低いな!」
「・・・いや・・・何で突っ込みなのかなーと思いまして。」
「リーバーは最強なる突っ込みになる要素を持ってるからだよ。大丈夫だ!お前は突っ込み王になれる!」
「突っ込み王って・・・どんな組織ですか。」
「ほら!突っ込みが甘い!」
ジジはリーバーの肩を叩き、言う。リーバーは口をへの字に曲げ、露骨に嫌そうな顔でジジを見つめる。ジジとリーバーは視線を合って数十秒。リーバーは溜息を付き、Bランチのハンバーガーを持ち、口に運ばせた。
ジジはその反応を気に入らなかったのだろう、眉間にしわを寄せる。
「お前は、世界最強の突っ込み王になりたかねぇのか?」
「なりたくないし、突っ込み王って何スか?世界最強になりたくないですし。」
リーバーの冷静なる言葉に、んー突っ込めるのになー、とジジは呟く。突っ込みじゃねぇよ、とリーバーは心の中で吐き捨てた。だが、言葉で言ってもこの二人には無駄だ。展開がかならず、突っ込み王になろう!、となるからだ。
ジジはボケで、マービンは突っ込みとボケ二つ大丈夫らしい。だが、マービンの場合二つを所有しているから、それぞれが未熟だ。でも、突っ込みとボケの世間を渡れるほどの、言わば四天王入りも夢じゃ無いほどの実力らしい。
ジジはリーバーの持ってきた遅い昼食を見る。
「あいも変わらずに、Bランチか。おいおい、そんなの食ってるからビーーーなんだよ!」
「・・・はい?」
「まぁ、仕方ない。俺もさっきのは突っ込めなかった。」
「俺も、言ってから気付いた・・・あれはボケ失敗・・所謂、ファールボケだな。本当に・・・・・・・・・・・・・すまないと思っている。」
「いや、その前に突っ込みとかボケから離れてください。」
リーバーは無表情のままそう言うと、ハンバーガーを口に頬張った。二人は大げさに泣くフリをした。
「酷い!俺たちの叶えられなかった突っ込み王を、お前は継がないのか?!」
「継ぐも何も、先輩は手に入れて無いんですよね?後、仮に手に入れていても、継ぐ気は無いですから。」
「突っ込み王をナめるんじゃないっ!!良いか?突っ込み王を手に入れると言う事は、世界を手に入れたと言っても良いほどの代物なのだ!」
「一回精神病院に行って下さい。」
リーバーはそう言うと指についたポテトの塩を舌で舐める。ジジは片手で頭を掻き混ぜる。怒り、じゃない。悩み、だ。
リーバーは突っ込みの才能がある。実際にこの突っ込みはかなり良い線を持っている。だが、それは素朴なモノであり、突っ込みならではの激しさが無いのだ。
なんとか、この冷静な突っ込みを激しいモノにしなければ・・・。
「お前は突っ込み王になれる資格を持ってると言ったら、どうする?」
「その言葉を聞かなかった事にして、仕事をします。」
「おいおい、人は時には現実を認めないとイケナイ時があるんだぞ?」
「その言葉、そっくりそのまま先輩に返します。」
リーバーはストローを口に加え、コーラーを吸った。コーラーの炭酸が体を心地よく痺れさせる。
ジジは素っ気無い、所謂ツンデレ―と勝手にジジが思っている―なリーバーを見つめる。どうしたら、突っ込み王に興味を持ってくれるか・・・。
「お前は突っ込み王が何なのか分かって無い。」
「否、26回も聞いて、何度も心の中で、死ね、と思うほどに分かってますよ。」
「いや、それは分かってると言えないだろう。ルゥ先輩!リーバーに話しましょ!」
マービンは拳をギュッと握り締め、そう言う。長い前髪の間から夢見る青年が持つ美しい瞳が見えた。ジジも目をきらめかしながら、拳を握った。あぁ、この二人のその青春な目を今すぐに潰したい・・・リーバーは心の奥底、そう思った。
二人は立ち上がった。
「昔々あるところに、突っ込み太郎が居ました。」
始まってしまった・・・リーバーは溜息を吐き、半分ほど残っているハンバンガーを齧った。
「あら、突っ込み太郎様vV何処に行くのですか?(声高く)」
「やぁ、母上。今日は面接に行くのさ。」
始まった・・・無駄なコントが・・・ちなみに、母さん役がマービンで突っ込み太郎がジジだ。突っ込み所満載過ぎるが、リーバーはコントを無視し、食べ続けた。
「あら、それは偉いわねvVで?いつからなの?」
「ははっ、9時からだよ。」
「あら?今21時よ?」
「なぬっ!しまった!!」
「もう、いつになったらニート帽子から抜けられるのかしら?おほほほっ」
「くそっ!俺はニート帽子から逃げられないのか?・・・俺は、突っ込み太郎と言う名前なのに、ボケて・・・何で最低な人間だ!!」
何で、世界観が突っ込みとボケ中心なんだよ。他にあるだろ。ボケだから最低人間じゃなくで、ニートだから最低人間だろ?普通は。
「大丈夫かい?You」
「あ、貴方?!突っ込み仙人?!」
仙人出てきちゃったよ、いらねぇー。その突っ込み仙人とかいらねぇー。てか、ネタが小さい子供が考えそうな事だな。てか、突っ込みとボケ意外ねぇのかよ。めんどくさい世界だな、おい、リーバーは心の中で疑問を突っ込む。
ちなみに、突っ込み仙人はマービン。マービンは突っ込み太郎意外演じる。
「お前は、このままで良いのかい?You」
「いえ!そんな滅相もありったりします!」
「なら、来るな良い。Youこのわしの・・・世界にな。You」
「突っ込み仙人さま?!嬉しき幸せでござるんス!・・・・それで俺は仙人の住む世界へ行きました。そこは紅い世界でした。世界の住民は牛の様な角が生えており、トラの様に黄色と黒の縞々模様をしたパンツやワンピースをしていました。」
それは地獄だろ、後、滅相の使い方が可笑しい。後、ナレーターと突っ込み仙人のYouとかうざい。死ねば良いのに・・・てか、そのまま本当に地獄に行ってくれないかな、リーバーは残ってるポテトをガリガリと食べながらドス黒く、心の中で思った。
「俺は驚いた。その世界の突っ込みの激しさに。ムチで叩いたり、針に突き刺したり、マグマに突っ込んだり・・・こんな激しい突っ込みは初めてだった。俺はその刑を受けていたが、悪い気などなく、快楽が脳裏に走った。そんな俺に、お前みたいな奴は初めてだ、と住民は褒めてくれた。」
突っ込み太郎、ただの変態でドMだろ。後、それは褒めてるんじゃなく、引いてるだけだろ。それをクソつまらないコントでやれば、絶対に鬼は引いてる演技をする筈だ。
まぁ、マービンがそれをやるかは別だが・・・。
「ねぇ、私、貴方に惹かれたの。Youそう言うのは、君だったね。あの日から俺は君を愛し、繋がったね。あの日は思わなかった。あんな別れが待ってるなんで。」
取り合えず、死ね。後、淡々突っ込み関係無くないか?とリーバーはコーラーに入っている氷を歯でかち割りながら思った。
「俺と君は駆け落ちをした。だが、それが鬼に知られ、追ってきたのだ。・・・・大丈夫かい?」
「えぇ、有難う。You」
「良かった。・・・俺、君のため戦うよ。この剣で。」
「それは!You真の突っ込み者しか扱えないと言う幻の剣!Youどつきーの?!You」
「そうだ。これで君から守るから、ね!」
「ぎゃあああっ!You」
そしてマービンを斬り付ける素振りをした。マービンはうつ伏せに倒れ、力の限り、ジジの足を掴む。
「な、何故・・・何故私を・・・You」
「もう、演技は止めましょう。突っ込み仙人。」
「!?・・・いつから気付いた?You」
「体を繋いだ時からですよ。あんなに胸が無い女性は居ないし、ついてだしな。」
「ククッ、わしを年を取ったモノじゃな。Youまぁ、良い。You此処で最後の試験じゃ。Youわしを、その剣で倒すが良い。You」
「そのつもりです。」
「あああああっ!!You」
ジジはそう言うとマービンを突き刺す素振りをする。そしてマービンは動かなくなる。
「こうして幻の剣ごと、どつきーのを使いこなせた突っ込み太郎は、突っ込み仙人となった。でも、仙人だとおじさんみたいなので、突っ込み王、となりましたとさ☆めでたしめでたし。」
ジジがそう言うと、マービンは立ち上がり、二人並んで一礼をした。
「よしっ!突っ込み王についてわか、た・・・って、あれ?」
さっきまで居た筈のリーバーの姿がそこには居なかった。ジジとマービンは顔を見合わせた時だった。
後ろからドス黒いオーラーが二人を襲った。二人は恐る恐る後ろを振り向けば、ジェリーが両手を腰に当て、二人を見下ろしていた。
「二人共、五月蝿いわよ?此処は食堂で、貴方たち二人の舞台じゃないのよvV」
「あははっ、舞台なんで、俺は悪までボケですから。」
「俺はその突っ込みで、時たまにボケですから。」
「ウフフッ、そんなの、知らないわよvV」
ジェリーは間接液が弾ける音を鳴らす。その顔に笑みがあったが、オーラーは殺意だらけだ。ジジとマービンは顔を青ざめ、後退りをするが、遅かった。
「覚悟しなさいよ?」
「「あ、あああああっ!!!」」
「先輩、遅かったスね。」
「リーバーお前・・・何で逃げるんだよ。」
「あの場に居たら、俺の頭が可笑しくなってましたよ。」
リーバーはシレッと言うと、マグカップにコーヒーを入れる。結局ジジとマービンはジェリーに怒られ、休憩時間はとっくの昔に過ぎてるぞ!、と班長に怒られた。
マービンはげっそりとリーバーを見つめる。
「なぁ、リーバー・・・」
「はい?」
「突っ込み王に――――」
「却下です。」
あれから何年経ったのだろうか?リーバーは班長になった。ジジとマービンの予想は当たり、素晴らしき突っ込み王となったとさ☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
@言い訳@リクエスト⇒『ジジ+マービン+リーバー(キャグ)』
キャグ・・・ですか?(ド殴)本当にスイマセン><キャグが書けない人でorz読み返したら、クスリッとも笑わなかった自分orz(ド殴!)リーバーさんはきっと、ジジさんとマービンさんのボケで、素晴らしき突っ込みが出来る様になったんですよね☆(ド殴:頭イきすぎだろ!)
改めてリクエスト有難うございますw
お気に召し上がりませんでしたら、申しててください。
では色々とスイマセン。失礼します。平成20年12月14日
背景画像提供者: