今日はクリスマス!そう言って、部屋を飾って、ケーキを作った。


 それは、どれくらい前だろうか?


「ただいまーって、うおっ?!」


 リーバーが扉を開ければ、その玄関の壁に竹馬の友である、ティキ・ミックが寄りかかっていた。しかも、寝ていたならまだ良かったのだが、ティキは目を開けていて、明後日の方向を見ていた。

 リーバーはそんないつもと間逆のティキの顔を覗きこむ。ティキはそんなリーバーに目線だけ向けた。

リーバーはまさか瞳が自分の所を向くとは思わず、つい身を引いてしまった。だが、その同時にティキはリーバーの片足を掴んだ。リーバーは後ろに倒れそうになるが、なんとか踏ん張った。


「リーバー・・・テメェ・・・」

「な、何だよ。や、やるか?!」


 リーバーは何故か手を構えたが、ティキはそれを望んでないらしく、ヨロヨロと立ち上がった。そしてカシッとリーバーの両肩に両手を乗せた。


「お前・・・」


 ティキは未だ床を見つめていて、表情が見えなかった。


「お前・・・」


 いつもと違うティキの様子にリーバーは心配をして、ティキの顔を覗き込もうとした時、バッ、とティキは顔をあげた。その目には涙が溜まっていた。


「お前は何で、大事な行事の時だけ来るのが遅ぇんだよっ!!!」

「はぁ?ちょっ?」


 リーバーの声を聞かずに、ティキはリーバーの胸板を叩いた。その一発がみぞおちにヒットしてしまい、腹を抱え、リーバーはその場にしゃがみ込んだ。



【Merry Christmas To Tiky Reever】



 リーバーはリビングを見て唖然とした。リビングは折り紙で作ったのだろう、カラフルな輪が天井にぶらさがっていた。部屋の真ん中にある机の斜め横には、いつ買ったのか、飾りつけされたクリスマスツリーが置いてあった。

 リーバーはそんな部屋を見て、あー、と呟き、片手で顔を覆い隠した。

 そう言う事か、と心の中で呟き、指と指の間から部屋を覗き込む。

 リーバーとティキは高校生だ。だが、リーバーは副業とは言い難い範囲で仕事をしていた。科学の研究員で、日々色々な計算式を解いている。その為、留年2回目だったりする・・・それでティキと同じ学年で居ると言う事は、ティキは退学する確率がリーバーよりも高いと言う訳だ。

 なんせ、リーバーは欠席数が多いだけで、成績は完璧なのだから。ティキの場合、間逆だ。出席が完璧で、成績に問題がある。まぁ、それは置いといて。

 クリスマスイブになる前、23日からリーバーはその副業の所に居て、書類仕事と格闘していた。それから仕事が終らず、今日、27日に帰ってきた訳だが・・・。この様子だと、ずっと待っていたと言う事だろう。

 リーバーはチラッとティキを見れば、真ん中にある机に上半身を突っ伏していた。しくしく、と泣く音が聞こえてくる。本当に楽しみにしていて、ずっと待っていたのだろう。

 ティキはそう言う人間だ。行事ごとはわいわいと楽しく、と。ティキは優しいんだ。ただ、馬鹿なだけなんだ。

 リーバーは覚悟を決め、負のオーラーを放つティキに近づく。


「ごめん、ティキ。さぁ、クリスマス始めようぜ!まだまだ大丈夫だろ?クリスマスが過ぎてからやっても、捕まる訳じゃないからな!」


 俺はフォローするようにそう言うと、ティキは涙でクチャクチャになった顔をあげ、俺を見る。その目は、納得した、と言う目じゃない。まだ、許してないのだろう。まぁ、今回はリーバー自身が悪い。


「ごめん!だから、機嫌許せよ。何でもするからさ。」

「何でも?」


 ティキはリーバーの最後の言葉に反応した。リーバーは言った事に後悔した。絶対に変な命令をするに決まっている。だからリーバーは訂正をしようとしたが、口を塞がれた。

 ティキの舌が、口内を犯した。

 ティキがリーバーを解放した時、リーバーは酷く息を切らし、膝が笑っていた。リーバーの体力を奪ったかの様に、ティキは力いっぱいにリーバーを抱きしめた。

 この体力馬鹿が、と心の中で吐いたが、ティキの体は冷たかった。それは、ずっと暖房が効かない玄関の所でずっと居た事を物語っていた。


「じゃぁさ、今日はクリスマスパーティーをしよう!まだ食べれるか分らないけど、ケーキ作ったからさ。」


 ティキはそう言うと、抱きしめる手を強めた。ティキの声は今までと違って、とても弾んでいた。

 あぁ、もう・・・本当に、餓鬼だな。なんで、自分も、か。リーバーは自然に笑みを浮かべ、ティキの引き締まった腰に手を回した。


「お前が作ったのか。本当に大丈夫か?」

「なっ!馬鹿にするなよ!家庭科のジェリー先生と一緒に作ったんだからな!」

「そうか。じゃぁ、食べますか!」


 リーバーが笑みを浮かべながらそう言うと、ティキはリーバーに負けないように、子供の様に満面の笑顔を浮かべた。

 優しい、ともいえるけど、もしかしたら、純粋、と言った方が良いかも知れない。リーバーは色々とゴチャゴチャと考える。だからなのか、小さい時から子供らしくない、と言われた。

 ティキの場合は子供過ぎだが・・・。

 同じ家庭に居たのに、間逆。そんな二人は笑い声をあげながら、遅いクリスマスパーティーを上げた。


 さぁ、声を合わせて。メリー クリスマス!

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@言い訳@
 現代パロです!何故かリバティキみたくorz(ド殴!)馬鹿子って受けみたいくなるんですかね?なんで、ティキファンに喧嘩を売る発言orz(ド殴:じゃぁ書くな!)大丈夫です!ベットの上ではティキさんが上ですから!(ド殴:死ね!!)
 では色々とスイマセン。失礼します。平成20年12月27日


背景画像提供者:Abundant Shine 裕様