ヒラヒラと雪が舞い降りる。
汽車には雪が降り積もっているのに、此処、東方は積もってない。
「あぁ、クリスマスに北と合同演習ってどうスか?」
「ははっ、お疲れ様。」
俺のぼやきにアンタはそう返した。とても優しい言葉。
俺は頭の後ろで腕を組み、灰色お空を見上げる。あぁ、もうこんな季節か。まぁ、過ぎたんだけどな。
「ホワイトクリスマスですね。」
「・・・クリスマスの日は振ってなかったけどな。」
まぁ、そうだけど。今はクリスマスから2日過ぎている。クリスマスは短い。でも、それ以上だと長いと思う。2日、という時点で長いけど、でも、こんな時に短いと思う。わがままだな。
俺は、ハァ、と息を吐いた。温かい息が白く出ては消えた。それが何故か今は面白くて、何度もする。
ガキだな、と思って今度は笑ってしまった。テンションが高い。だって、あの北方軍の演習後だからな。明日からまだ仕事だ。嫌だけど、今日はこのまま帰れる。
隣に居る、漆黒の髪に瞳を持つ男性、ロイ・マスタング大佐と。
久しぶりに会うと、本当に良い。
「今日はやけに機嫌が良いな。」
大佐は笑みを浮かべて、俺を少し見上げた。俺は大佐の言葉に出来る限り無表情を作るが、上手く無表情が作れてないだろう。
「いや、久しぶりだなーと思いまして。」
「・・・そうだな。」
こうして二人並んで歩くのは。聞けば、今日はもう終わりらしい。嘘だったら、今頃中尉が大佐の頭を打ち抜いているだろう。
練成陣が書かれた手袋が、俺の冷えた手の指先だけ握った。また人気のある町並みだ。それでも、指先だけだから、気付かないだろう。気付いたらその時だ。
手袋をしているとは言え、冷たい。
「今日はホワイトクリスマスと言ったな。」
「あぁ、言いましたね。」
聞いてない様で良く聞いてる。俺はそう思いながら、雪が舞い降りる空を見上げる。
「そうか。今日はホワイトクリスマスだな。」
「まぁ、2日前ですけどね。」
2日前、北の空の下、ペイント弾が放たれてたなー。あははっ、俺は当たらなかったし、何回当てたかな☆
「確かに、二日後だけど、それでも、お前と一緒に居るんだ。クリスマスでも良いだろう。」
大佐はそう言うと、指先だけ握っていた手を離した。人目?と思ったとき、今度は俺の手を普通に握った。
ちょっ!俺は顔が赤くなる。だって、俺達は男同士で、世間一般では可笑しいわけだから・・・なのに、手を繋いで、人目が痛い。
なのに大佐は握る手を周りの人に見せびらかす様に振った。
「ちょっ、大佐!」
「良いではないか!それとも、私とお前は恋人じゃないのかな?」
「〜っ」
俺の顔が酷く熱い。きっと真っ赤だろうなーと遠く思った。大佐はそんな俺を見て、笑った。笑いながら、空を見た。
「私達のクリスマスの為に、雪が歓迎してくれた。」
違うと思うが・・・。
「ケーキを買おう。何ケーキが良い?」
「・・・ショートで。」
目線をずらしながら俺が言うと、大佐は子供の様に笑った。
「奇遇だな。私もショートケーキが食べたいと思っていた所だ。」
そう言うと、より大きく繋がれた手を振り、行く足を急がせた。本当にこの人は・・・本当に俺の上司か?と、問いたくなるほどに子供だ。
「ハボック、メリークリスマス。」
まぁ、そんな大佐に惚れたんだけどな。
「メリークリスマス。ロイ。」
【Merry Christmas To Roy Havoc】
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@言い訳@
まさかの、ハボックさんのスペルが分らないと言う!(ド殴)持ってる本に載ってないとかorzそして、変態ロイさんじゃない!しかも乙女ハボさん!あははっ、なんでやねん(ド殴:何がだよ!!)
では色々とスイマセン。失礼します。平成20年12月27日
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