青い空に虹が弧を描いている。
そんな空に手を伸ばしていた。
「ウチは今、空に一番近い」
全てがほのぼのなのに、紅い液体が邪魔をする。
俺も。お前も。
【空の下】
10年前のボンゴレボスが帰ってからどれくらい経つのだろうか?
あれから組織は復活した。全てが元通りって訳じゃなくいけど、それでも姫が居る。
ずっと望んでいた事だ。・・・その筈だったんだ。
だけどユニ様を狙うファミリーが耐えない。それで毎日戦う事になっている。あの日もそうだった。
毎日の戦いに油断をしてしまったγは怪我を負ってしまった。それに逃げるのが必死だった。血を失い霞む景色。それに恐怖を感じる。
『くそっ!』そんな言葉が自然と何度も漏れる。後ろから獣が走る音が聞こえてくる。黒狐が俺を守ろうとしているのが分る。
このまま帰れない。
その時鉛色の空から雨が降ってきた。γは後ろを振り向きリングから雷を出す。
『Addio―アッディーオ―』
そして雷を放った。雨に濡れた体は酷く痺れただろうな。
そう思うも、そこで意識が途切れ事実は分らない。
花の匂いだ。とても甘い、蝶などが好みそうな、そんな匂いだ。
目を開けた時、紺碧の空が見えた。端に灰色の雲が残っている。
γは体を無理矢理に起こせば、此処が一面に広がる花畑だと知った。
そしてγを助けたのが誰なのか分った。
花畑・青い空には似あわない巨大兵器。モスカ。
その頭部にひょろ長い男性が立って居た。カナリヤ色の髪に氷の様な瞳。
声をかけようとした時、彼は空に向かって手を伸ばした。
その先には-――――虹があった。
「ウチは今、空に一番近い」
γは目を細めた。
彼の服が、髪が、紅い。
彼はγの方に向いた。そしていつものへの字口をクイとあげた。
「・・・おはよう」
そんな低い声が聞こえてきた。
「スパナ」
「アンタは普通の人よりも強い人間だ」
スパナはそう言うとモスカの頭から肩へと降りる。
「でも」
肩から掌へ。
「弱いと思う」
そして地へと降りた。
「どっちなんだよ」
そうγは笑い飛ばせばスパナがγに近づき抱きしめた。
「・・・人はいつか死ぬんだ」
「知ってる」
「γもウチも」
「知ってる」
「・・・あんたの顔が白くなってきて、それなのに血が止まらなくて、どうしようかと思った」
「・・・ごめんな」
微かに震える背に手を回した。
「γ-―――」
空を見た。
なんで綺麗な空だろうか。
そんな紺碧の空に虹が弧を描いている。
その空は永遠に忘れないだろう。
無情の映像として。
紅い 紅い 紅い液体が、ゆっくりと布に染み込む。
「ありがとう。スパナ」
綺麗に口端から紅い液体が流れては、カナリヤ色の髪に落ちた。
「もう少しで助けが来る」
少しずつ背に回す手が滑り落ちる。必死に背の服を握るが、地に落ちた。
「そうか」
青い 青い 青い空が、灰色になる。
灰色が濃くなり、やがて黒になった。
「γ!心配したのですよ!」
そう言って泣くユニはγの膝に掛かる布団をキュッと握り締めた。それにγは苦虫を噛み締めた顔をしながらユニの頭を撫でた。
「すみません」
γは周りを見る。仲間が酷く泣いている。その中にスパナの姿はない。
それでもγは悲しい気持ちにはならなかった。
充分にお互いの安否を確かめたから。
あの時抱きしめあったから。あの時生きてると実感したから。
紅い 紅い 紅い液体が染み込む君は酷く悲しい。
そして、俺自身も。
空の下 死をも乗り越えて
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@言い訳@
意味の分らない話ですね(ド殴:久しぶりなのに!)どうやら私は死ネタ風味が好きな様です。しかもγさんの・・・orzまたほのぼの書きたいです・・・でも思いつかない悲しい私の脳(殴)
少しずつリハビリを・・・。最終的にγさん生きてると言う話で。
では色々とスイマセン。では失礼します。平成21年10月29日
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