『 』
あの日、彼は一体何が言いたかったのだろうか?
『―――シャマル』
彼は何をしたかったのか?そして運命が彼の思い通りに行っている気がした。
それは幸か不幸か。
・・・・
っとまぁ、それは置いといて。
「シャーマルーくん!あーそびーまーしょ!」
【Giocherellone】
シャマルの家はあいも変わらずの真っ白な部屋。家具もほどんと白か黒で、端然白の割合が多い。
机も白。食器も白。ただ今座っているソファーが黒なだけ。他の色は知らない。
シャマルは黒いコーヒーが入ったマグカップを「ほら」と言って渡した。それを家光は「ありがとうvV」と言って受け取り、啜り飲む。
「相変わらず胃がぶっ壊れそうな程苦いコーヒーだな」
「お前の為に特別に淹れたんだ。喜んで飲め」
「わーいw喜んで良いか分らねぇ☆」っと泣きながら言えばシャマルは何も言わずスルーをする。
こんな冷たい反応のシャマルだが、家光はそれでも良いと思った。別にコーヒーがどうのこうの言う為に来た訳じゃないのだから。
――――じゃぁ何の為に来たのか?
それが分れば苦労しねぇだなー。家光はつい零れそうになる素の自分を隠す為にコーヒーを一口飲んだ。
ん〜苦味だけのハーモニー☆
「って?何しに来たんだよ?」
シャマルが眉間に皺を寄せながら言う。それに家光は笑みを浮かべながらシャマルに顔をクイと近づけた。
「さっきも言っただろ?遊びに来たんだ」
シャマルは家光の胸を強く押し離そうとする。
「遊んでる暇はねぇんだ」
「そう言うなってvVどうせお前休みなんだろ?」
「午前中だけだ!」
「あれ?奇遇だねー。俺も午前中までなんだ」
家光はそう言うと体をシャマルから離し、ソファーに寄りかかる。
「でも、実際は奇遇じゃないんだよねーそれが」
「はぁ?」
「実は今日入っていたお前の仕事、なくなっちまってねー」
「・・・何で?」
「安心しろ。他の奴に殺された訳じゃないらしいから。ただの持病の悪化」
実際に「そうなのか?」と聞かれたら断定できないのが悲しいところだ。今じゃぁ急死に見せかけた殺しが出来るのだからな。
シャマルのトライデントだってそうだ―――
『―――シャマル』
不意に脳裏に響き渡る若い男性の声。奴だ。
世界で大ッ嫌いになる筈だった奴の声。もうこの世に居ない奴の声。
もしも今生きていたら――――地の果てまで追いかけてこの手で殺めたかった彼。
でも彼は――――
「家光?どうした?」
フッとシャマルの声に我に返った。気付けばシャマルは家光の顔を覗きこんでいた。
「いや、別に何でもないぞ?」
「はいそうですか、と俺が言うとでも思っているのか?」
シャマルは家光の両肩に手を乗せた。そしてしっかりと家光の黒い瞳を見つめた。
不意に奴とシャマルの姿が重なった。
「お前、最近彼に似てきたな」
「彼?」
家光は『はっ』と我に返り両手を胸らへんで勢いよく左右に振った。
だがどんだけ手を振っても言葉が思いつかず「えーっと、それはー」と『言ってはイケナイ言葉を言いました』と言う口調になる。
「家光?」
「えーっと、うーんと・・・彼だよ・・・ほら!彼!」
「だから誰だ?」
「えーっと、俺も名前は知らない」
「どんな奴だ?」
「正直に言うから胸くらを掴むのは止めて!」
シャマルは舌打ちをしながらいつの間にか掴んでいた家光の胸くらを離した。
「俺がファミリーに入りたての時に俺の面倒を見てくれた先輩の事だよ」
「先輩ねー」
「そう。先輩。踊に使われたり作った変な薬の実験体に使われたり・・・と」
「なっ!俺はお前を実験体に使った事は・・・一応・・・ないぞ!」
「・・・一応?」
「うっ」とシャマルはフイッと視線をずらした。家光はザァァァッと血の気が引いたのを感じた。
コイツ・・・
「と、とにかくだ!お前が落ち込んでいると気持ち悪いんだよ!」
「・・・俺、落ち込んでいたか?」
「落ち込んでいただろ?いや!お前は落ち込んでいた!間違いない!」
「決め付けですかい?」
「そうだ!」とシャマルは珍しく言い切り家光に手を伸ばす。背に掌がついたが、その手をすぐに引っ込めた。
「気が狂うんだよ!」
シャマルは顔を真っ赤にして叫んだ。だがその真っ赤の顔をプイッと横にずらしてしまい、為家光には真っ赤な耳の端しか見えなかった。
でもそれで充分だった。
必死に俺を慰めようとしている・・・・
シャマルに抱きしめる勇気が無かったのは残念だけど、可愛いと思ったからむしろプラスだ。
そう思うと口元が緩む。その緩んだ口元にシャマルが気付く前に家光はシャマルを抱きしめた。
「ちょっ、何するんだよ!」
「いやーかわいいシャマルちゃんを見て衝動が押さえきれなくでなーvV」
「はぁ?!」
シャマルの顔に一気に怒りマークがいくつも出来た。そしてシャマルは家光の頬を叩いた・・・レベルではなくブン殴った。
それに家光は頬を押さえその痛みに泣いた。
「酷いやい!」
「どっちがだ!たくっ!人がせっかく心配してやったというのに!」
シャマルは声を荒げながらまた温かいマグカップを二つ持ち、台所へ行く。行くっと言っても台所はリビングについているから数歩の所にある。
でも家光は台所に行かなかった。ただ口元が緩むのを自分で感じていた。
「有難うな」
一言そう言った。
シャマルはその言葉に後ろを振り向いた。しかし家光は後ろを向いていて姿が顔が見えなかった。
あぁ、似ていない。
彼と。
そして。
彼を恨んじゃイケナイ。
彼は、シャマルの大切な人だから・・・。
「今回だけだからな」
っとシャマルがツンデレ風に返す。
だが家光は・・・
彼め!!いつかシャマルが彼の事を思い出す事ない程一緒に居てやるッ!!
っと居ぬ人に嫉妬をしていた。
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@言い訳@Giocherellone=遊び好きの人・ふざけ好きの人
あの人は・・・フフッ・・・(ド殴)良かった!今回はハッピーエンドですね!途中本当にマイナス話になりかけていました・・・「これはいかん!」と言う事で勇気を出して消して書き直しました。書き直して良かった・・・(ド殴)
うん。ツンデレシャマルさん良いとおもうけど、キャラが全然違う・・てか家光さんの性格ってシャマルさんの性格ですよね・・・しまった!(殴)
一ヶ月近く放置スイマセン!では失礼します。平成21年10月29日
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