欲しい。欲しい。知っているか?今、俺が欲しいモノは何か。

 クククッ・・・・教えてやるよ。俺が欲しいのは、やまぶき色の髪で紺碧の瞳の人形。


               人形の名前は、ジャン・ハボック。


欲しくて欲しくて、たまらない。


 「――マース。」


あぁ、なんで美しい声。


 そう思った時、






 俺の中で何かが壊れ外れた音が聞こえた。



【本当に欲しいモノは】



 此処は俺の部屋。


 否、俺とジャンの部屋。


 「ジャン。帰ってきたよ。」


 俺はジャンを見つめる。ジャンは窓の近く、椅子に座っている。

窓から出る人口ライトの光がジャンを照らす。白い肌がより浮き出て、美しさが強調されでいる。


 ジャンはただ、床を見ていた。

俺は歩き、ジャンの目の前にまで行き、座っているジャンと目線を合わせるため、しゃがみ込む。

 ジャンの綺麗な目と俺のブラックグリーンの目は合わない。

俺はジャンの頬に触れる。俺より冷たい肌。


 「ただいま。ジャン。」


 俺はニッコリと笑う。返事は返って来ない。


 俺はジャンをお姫様抱っこをする。図体は俺より大きいが、とても軽い。


「ジャン。痩せたな。駄目だよ、食べなきゃ。」


 俺は笑いながら、ベットにジャンを仰向けにさせる。ジャンの上に毛布を掛ける。


 「ジャン。何食べる?」


 返事は返って来ない。きっと、疲れているのだろう。


「じゃぁ今日は、ジャンの好きなグラタンを作るか。」


 俺はそう言って、ジャンの頭を優しく撫でる。

少ししてから、俺は部屋を出る。




 それから、時間が経って。

俺は作りたてのグラタンを持ちながら、ジャンが待っている部屋に入る。

 そこには、さっきと変わらず仰向けのジャンが居た。

俺はベットサイトの椅子に座り、近くにあった机にグラタンを置く。


 「ジャン。お待たせ。作ってきたぜ。」


 そう言って、スプーンで一すくいしでから、フーフーと吹く。


 「はい。あーんして。ジャン。」


でも、ジャンは口を開かない。


 「ジャン。食べないと、体に悪いぞ。」


 返事は返って来ない。


 「ジャン。ジャン。」


どんなに呼んでも、返事は返って来ない。

 俺は、ニコッと笑いながら、


「本当は、知ってるんだ。」



 あの笑顔。
 あの声。
 あの温もり。
 あの表情。
 あの性格。


 全て好きな、ジャン。


「本当は知ってるんだ。」


 目の前に居るのはジャン。

 俺の好きなジャン。


「もうあの頃には戻れないのだと知っている」


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@言い訳@
 書いてて、後悔気味です^^;自分でも、何でコレを書いたのか・・・orzヒューハボでは有り得ないと思ったのに・・何を血迷った?!自分?!・・・壊れヒューズさん・・・。でも、書いてて楽しかった・・(殴
 では本当にスイマセンでした!  失礼します!(逃)  平成19年11月13日


背景画像提供者:短生種の戯言 マスタァ様