――パパ。――
「ハボック!今だ打て!!」
――この子は私の宝です。――
「ぁ・・・・ハボックさぁ・・・ん・・」
――うん。僕も――
「残念だったな。」
パンッ!!
――パパ大好きだよ。――
俺は何をしている?
【始まりの殺しの始まり】
今日、小規模のテロが起きた。だから俺、ジャン・ハボック(准尉)は出たのだ。
ただ、今日は特別だった。
「パパっ!パパっ!パパ!パパ!!」
「〜っ!」
今日は人を始めて殺した。
隊長命令だったが、俺はその判断が正しいかったと思っている。もし殺さなければきっと被害は広がっていたかもしれない。
軍人になってこんなの何回もあるのにだ。
何で、こんなにもヘコム・・・。
「ハボック。大丈夫か?」
「・・・あぁ。大丈夫だ。」
「嘘こけ。」
話しかけたのは俺の幼い頃からの友達で同じ軍部で同じ階級のハイマンス・ブレタだ。
此処は現場。俺の足元はまだ固まって無い血が広がっていた。
「今回、消去した奴って確か・・・えと・・・お前のお隣さんだったよな・・・。」
「あぁ。そうだ。」
そう俺は此処最近軍の寮を出たのだ。そしてカク安のアバートに住んでいる。
今日俺が消去した奴はそのお隣。
お隣は父親と子供二人で暮らしで居た。
父親は錬金術師だった。国家では無かったな―国家の人間だったらこんなボロアバートに住まないし――。
でもその父親は国家錬金術師になるために日々勉強と実験をしていた。
俺が休みの時にはその子供と近所のガキんじょといっばい遊んだな。鬼ごっこや鬼ごっこや鬼ごっこ。本当に鬼ごっこぱっかしやっていな。
俺は正直、子供をホットくぐらいなら国家を取らなくでも良いと思っていた。
それだったら地道に働いた方が金にもなるし時間も取れるからだ。
それ以前に俺は国家錬金術師が嫌いだ。
小さい頃に近くに内戦があって俺の住んでいる所までその火が飛んできた。
その時、俺には兄が居たが・・・国家錬金術師に殺された。
それから嫌いになった。
そしてその国家錬金術師に復讐をするためにこの軍に入った。
でも本当は――
「――こんな被害者を作らないために軍に入ったのにな・・・。」
俺は独り言のように言う。
生温かい液体がスッと頬を渡って流れているのに気付いた。
あぁ。俺泣いてるんだ。
「・・・そうだな。俺もその理由で軍に入った。」
ブレタも俺と同じ所に住んでいた。
俺が軍に入ると言ったら、ブレタが『お前にはフォロー役が必要だろ?』そう言ってブレタも一緒に軍に入った。
きっとブレタは兄を亡くした俺を見て入ると言ったんだろう。
同情では無い。ただ俺みたいに戦争で泣くような奴を増やさないためにだろう。
「お前はあの日、誓ったんだろ?『もう人を苦しめたくない』と。」
そう、そう決めたんだ。なのに俺は・・・あの子を苦しめた。
「あのまま奴を殺さなかったら錬金術で被害が出ていたかもしれねぇ。」
そうあの時、俺が打ったあの人は錬成陣を書いている途中だった。この固まってない血の中にも微妙に白く残っている。
「だがな、『人を苦しませたくない』=『人を殺しではいけい』ではねぇ。もし、一人の犠牲で多くの人が助かるなら仕方ない。特に消去する相手が犯罪者なら尚の話した。」
人を殺し・・・・か・・・。そうかもしれない。
俺の兄は無実の人間だった。俺が消去した父親は無実では無かったがストレスやら金の問題で行なった結末。でもどっちも悪い訳でも無い。
でも、俺にはコレ以上に無実だと言われれば無実な人を殺していくだろう。
だったら――
「なぁブレタ・・・。俺は前に進む。この先にいっばい人を消去する事があるとしても・・・俺は軍の狗としてでは無く、俺自身として前に進む。」
俺はそう言い切ると床かスッキリとする。
俺が正しいと思えばそれが正しい。
「じゃぁ行こうか。前へ。」
「そうだな。」
俺は流れた涙を拭い、固まり始めた血を背にしブレタの方へ歩く。
俺は前へ歩く。この事件は俺のとって
始まりの殺しの始まり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
@言い訳@
一応ハボック+ブレタです。でも書いている途中からブレハボブレって感じが・・・。なので、どう見えも大丈夫ですw
もう・・・オリジナルキャラがいっばい出てきましたねー。本当にスイマセン・・・お題の意味も間違っていますよね。実は最初このお題は『初めての殺しの始まり』だと思っていたので・・・。
本当に色々とスイマセン。 失礼します。 平成19年 8月29日
背景画像提供者: