バレンタイン。バレンタイン。


 バレンタインと言えば――――グフフ・・・



Valentine Roy Havoc



 今日は見事な青い空!太陽サンサンな中、子供達が楽しそうに追いかけっこをしている。

 今日は聖なるバレンタインでモテない男ごと俺、ジャン・ハボックは今日も暇でーす☆

 っというのも、最近また女性に振られて、恋人状態になっていないんだなーこれが。

 誰か俺にチョコを渡してくれないかな・・・顔はそこそこ良いと思うんだけどなー。

 つい溜息を吐いてしまう。そこに遠くから走ってくる音が聞こえてきた。向けば、キャグみたいに土煙を作りながらこっちに来る軍人がいた。

 漆黒の髪に瞳を持つ、超イケメンごと、ロイ・マスタング大佐。女性から逃げているのか?そう思ったが、後ろに女性などいなかった。

 大佐は俺の前で急ブレーキをかけた。少し過ぎたが、気にせずに俺の前まで来る。その手には何故かボウルが抱えられていた。

 ボウルには茶色いチョコが入っていた。何故にチョコ?嫌味か?否、嫌味だったら貰った箱ごとを持って来るだろう・・・最近はボウルごと渡すのか?

 大佐はニヤニヤしながら俺を見下ろしている。あぁ、不快だ。この顔は間違いなくくだらない事を考えてる顔だな。


「ハボック、今日は何の日か知っているか?」

「バレンタインでしょ?」

「そうだ!聖なるバレンタイン!いやー最高だ!」


 そりゃ、モテるあんたは最高潮な日でしょうね。

 俺は溜息を吐く。だがロイはそんなため息が聞こえていないのか、ボウルの中のチョコを泡立て器でカチャカチャと掻き混ぜていた。うるせー。


「知らないと思うから言う。東の国ではチョコを渡すらしいぞ」

「てか、鋼の世界にバレンタインがないとか聞きましたよ」

「そんなもん知るか!バレンタインはチョコの日だ!」


「・・・いや、チョコの日じゃないでしょ」


 チョコ会社が儲かる日だろうけど。

 大佐は実に楽しそうに、そして女性の前では絶対に見せない様な変態な顔を続ける。


「そんな訳だから、ハボック・・・否、ジャン!チョコを被って――――」

「断ります!」


 自分でも驚く程即答をした。正直内容をそんなに理解していない内に言った。いやー俺の第六感凄いわけよ。ぶちゃっけた話、大佐が来た時から鳴り響いていた訳だけどさ、ほら、事件が起き前に軍を呼べないでしょ?

 だがそんな断りがこの人に効く訳がない。


「遠慮しなくてもいい」

「いやいや遠慮じゃないですよ。寧ろ何で、俺がチョコを浴びたいと思ってる、と思われてるんスか?」

「私はチョコがかかったハボックを舐めたいのだ。だから早く塗れ!」

「それが本音じゃねぇかよ、ちくしょうが!」


 それに、此処は外であり、子供達がチョコを持っているロイをチョコレート屋か何かと思って、大佐の後ろに行列を作っている。そんな中で何をしようとしているんだ?この馬鹿上司が。

 大佐はククッと声を抑えて笑う。


「だが私は諦めない!ジャンを舐めまくり『あぁん、ロイ、今度は俺を食べてー』と言わせる!」

「その前に公然わいさつ物陳罪で二人共捕まりますよ」


 お願いだから、人を巻き込まないでくれ。

 なのに大佐は綺麗な笑顔でサラッと答える。


「権力でなんとかする」


 一拍 二拍 三拍・・・・フー・・・


「それでも駄目だろ!寧ろそっちの方が駄目だろ!」


 お前は馬鹿か!そう叫びたかったが、出来なかった。

 大佐は焦らされて我慢が出来なったのか、俺の軍服に手をかける。


「つべこべ言わずに、舐めさせればよいのだ!」

「嫌に決まってるでしょ!」


 だが大佐は俺の言葉を聞いちゃいない。軍服を左右に切り裂く。おいおい、そんな力何処から出たんだよ!

 とにかく肌蹴た胸を押さえようとした。だが、それよりも早く大佐が俺の両手を捉える。

 そして肌蹴た胸にチョコを零していく。冷たっ!チョコはドロドロと下へと垂れていく。

 それを大佐が舌で舐めていく。大佐の後ろで子供達が羨ましそうに見ている・・・これ、最悪なプレーだ!


「大佐、子供が!」

「良いじゃないか。大人になったら皆やる事だ」


「俺が良くねぇんだよ!」


 くそ!メチャクチャかっこいいイケメンスマイルで言いやがって!大佐の舌が俺の胸の出っ張りに触れる。そのままチョコそっちのけでその出っ張りを舐め続ける・・・俺は声を出そうになるのを必死に下唇を噛むので堪えた。


「んん・・・」

「感じているのか?」

「ちがっ――――ん」


 もうヤダ・・・誰か、このままだと俺捕まる以前に、舌を噛んで死ぬ!!!

 中尉、中尉助けて!!!



「何をしているんですか、大佐」



 その願いは通じた!中尉が現れたのだ!

 中尉は大佐のこめかみの銃を押し付ける。


「いやー今日は聖なるバレンタインで・・・」

「へぇー仕事をせずにチョコですか」

「・・・スマン・・・」


 こうしてハボック助かった。軍服は破れたけど!


 有難う中尉!貴方のおかげで助かりました!

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@言い訳@
 誰がなんと言おうと、私は頑張った(ド殴)変態ロイ×ハボック。そしてキャグ微エロ・・・これはまだ年齢制限じゃない。年齢制限じゃない!と言ってみる・・・・いや、ギリギリアウトかもしれないけど・・・。
 では色々とスイマセン。失礼します。平成23年2月16日


背景画像提供者:Abundant Shine 裕様