今日は、雲が一つも無い青い空。
セミが鳴り響く空。
まるで、君の瞳みたいに魅力的な色だ。
いや・・・君の方が魅力的だよ。
なのに、君は・・・。
【The blue sky】
「あぁ、良い天気スね〜」
横で、ほのぼの〜と言うのはジャン・ハボック。
まぁ、確かに良い天気だ。
特に今は人がいない通り通っているせいで、時が止まっているような錯覚がするのだ。
実際は止まっていないが・・時計の秒針もカチッカチッと独特な音を出している。こう考えると、実に人間の心理は不思議なものだ。
「実は俺・・・こんな青い空が好きなんスよね。」
ハボックは聞いてない事をついボソッと呟く。
私は「そうなのか?」と相打ちを打つ。
「えぇ。なんで言うか・・全世界が平和って言うか・・とにかく、無条件で幸せな気持ちになるんッス。」
あんまりにも、子供ぼい理由で可笑しくなる。
「だから、子供の頃から大好きッス。」
純粋な言い方。そして、感情を込めながら言い放した言葉。
ヤバイ・・・胸の奥が紙に火を付けたような、ムカムカした気持ちになる。
嫉妬だ。
そんな自分に私は呆れる。
ハボックは、ただ純粋に『空が好きだ』と言っただけだ。恋愛感情のカケラもない言葉。
「ハボック。青い空とこの私と・・・どっちが好きなんだ?」
「はい?」
ハボックは、気が抜けた声で私を見下ろす。
そう言う反応になるのは当たり前だ。
なのに私は、同じ質問をゆっくりと言う。
「だから、ハボックはこの私と青い空、どっちが好きなんだ?と言ったんだ。」
「えっ?ちょ、それって比べるものじゃ無いでしょ?!」
ハボックは声を荒げながら言う。
ハボックの言う事は正しい。が、私の嫉妬は大きくなるのだ。
「って?どっちなんだ?」
私は満面の笑顔で言う。
ハボックは何か言おうと口をモゴモゴするが、諦めたようだ。
ハボックは腰を少し曲げ、私の耳元で
「貴方ですよ。」
今までの胸の奥のムカムカは違う何かに変わった。
嬉しいっと言う気持ちに変わったのだ。
後、ハボックは気づかれていないと思っているが私は気づいている。
ハボックの耳が真っ赤になっている事を。
それがまだ、私の気持ちを盛り上げる。
私はそれが可笑しくてついククッと笑を漏らしてしまった。
それがハボックにも聞こえて、
「何が、可笑しいんスか?」
っと言う。私は言いたくなかった、ハボックを置いて前へ進む。
「ちょっ、大佐〜。すごい気になります!」
そう言って、ハボックは私の後を追う。
今日は定時に帰ろう。そして、ハボックの家に行き今日の事を話そう。
まだ、耳を赤くするだろうな。
青い空の下。空はそんな私を暖かく見ている。
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@後書き@
ロイハボです!そう宣言します!
えー鋼の錬金術師では始めての作品ですね《汗》
一発目でこの作品で良いのでしょうか?
此処まで見てくださいって有難うございますv
では失礼します。
H19 6月17日
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