皆に愛されている君へ。

「リーバー君。」

 そんな君に、僕のプレゼントを挙げるよ。

「何スか?室長・・・。」

 そう、このプレゼントを。

「うっ、うわあああああっ!!!!」

 君を独り占めにしたかったんだ。

 ただ、それだけ・・・・だった筈なのに・・・。

「見て見て、みんなvV僕のリーバー君!」

 僕がそう言うと四つんばリーバーに抱きづく、が、耳を齧られる。僕はぎゃーと叫びながら離れる。

「痛いよ、リーバー君!」
「ガルル」

 リーバー君は僕を睨みつける。少しでもリーバー君に寄れば、絶対にかみ殺される!僕は科学班のみんなに助けを求める目を向ける。周りは固まっていた。そんな中、指揮を取ったのはリーバー君の嫌いなタバコを吸っている泥色の髪を持つ男性、科学班Bごとマービンだった。

「今すぐ、室長を確保!!!ロブは班長を宥めろ!ジョニーは食堂に行き、骨付き肉を貰って来い!タップは室長室に行き、怪しい薬品全部持って来い!」
「「「はい!」」」

 かなりの連携プレーに僕はつい拍手をしてしまったが、すぐに縛りプレーをされた。

【You are dog】



Side:No.

「つまり、アンタはシリアスにしようと、班長に薬入りチョコケーキを食べさせ、班長を犬にしたって事だな?」
「まさか、此処まで可愛くなるとは思わなかったんだよ・・・見てよあの耳にしっぽに舌を出す可愛いリーバー君姿を!誰かに見せびらかしたいと思うのは同然でしょ!」

「んなの誰も聞いてませんよ。」


「いたたたたたっ!!!痛い!!!」

 コムイを縛っているローブを勢い良く引っ張るマービン。コムイはその痛さに絶叫する。
 哀れにも実験体にされたリーバーは骨付き肉に齧り付いていた。そんなリーバーの頭を優しく撫でるロブ。撫でるのが嬉しいのかリーバーは目を細め、ズボンから出る尻尾をブンブンと振る。確かに、コムイの言う通りリーバーの人懐っこさが出て可愛いかもしれない、が、これは決して良い事ではない。
 マービンはタップが持ってきた薬品の瓶をコムイの前に見せる。

「これがチョコレートケーキと混ぜ、一緒に食べさせた薬ですね?」
「そんな刑事ドラマみたいな言わないでよー。あいたたた!!」
「刑事ドラマと違って、もう犯人は目の前に居るんスよ!」

 マービンは溜息しか出せなかった。こんな室長に毎日関わっているリーバーがとても哀れに感じた。マービンは改め本題に入る。

「これ、元に戻るんスよね?」
「・・・どうだろ?いたたたっ!!!暴力反対!!」

 マービンの頬に怒りマークを付ける。

「多分戻るとは思うけどね。ただ、今のリーバー君は犬とほどんと一緒。だから、気をつけてね。」
「・・・・葱類は食べさせない、と言う事スか。」

 マービンは一筋の汗を流す。葱類を食べさせれば血液が固まり、死ぬ事があるからだ。まぁ、此処に居る奴等は馬鹿じゃない。そんな一般的常識を知らない奴なんか居ないだろう。そうマービンは思っていた。犬派として。

「うわああああっ!!!班長!!」

 急の叫び声にマービンは近づく。人が集まる中心部、リーバーは倒れていた。その近くにあったのは、串に刺さった肉&玉ねぎ。日本の料理、焼き鳥、だ。

「早く塩水を班長に飲ませ、吐き出すんだ!てか、誰が玉ねぎを食べさせたんだよ!」
「ごめん。俺なんだ。」
「ロブが?!お前、犬は葱類を食べさせたら駄目だと言うのは常識だろ!!」

 マービンはロブの胸倉を掴み、そう叫ぶ。だが、何時も優しいロブの筈が眉間に皺をよせ、マービンを睨みつける。そして勢い良く息を吸い、衝撃的事(マービンにとって)を言う。

「俺は猫派なんだよ!!!」


「なっ!!」

 マービンは目を見開いた。マービンは犬派で犬を見る度に、可愛いなー、と言った時、ロブは何時も一緒に、可愛いな、と言っていた。そしてマービンの犬への熱意をずっと聞いてくれたのもロブだった。なのに、ロブは猫派だったのだ。

「何でだよ・・・。何で言わなかったんだよ・・・。」
「マービン・・・お前を傷つけたくなかったんだよ。」
「んなの・・・んなの、お前は逆に傷ついていたんだろ!」

 マービンが震える声で言うとロブはフッと笑みを浮かべた。

「俺より、マービンを傷つけたくなかったんだ。」
「!!ロ、ロブ!!!!」

 二人は抱きついた。それでも猫派だったロブを苦しめた罪は消えないだろう。それでも、優しいロブに抱きしめずにいられなかった。

「うわああっ、班長が!」

 二人が青春(?)のシーンをしている間にリーバーは塩水を飲まされ、玉ねぎを吐いた。だが、リーバーは暴れ、科学班フロアを飛び出したのだ。
 余談。犬にも猫にも葱類は駄目らしい。


 犬のように走るリーバー。それでも体は人間の体。関節が痛くなり、歩き出した。リーバーは床をクンクンと嗅ぐ。勿論人間の嗅覚だから何も匂わない。
 そんなリーバーに近づく影二つ。赤毛の髪に碧の瞳を持つ青年、ラビと白い髪に左目に紅い星模様を持つ青年、アレン・ウォーカーだった。
 アレンとラビはリーバーを見下ろす。犬耳に尻尾。
((コムイ(さん)だ。絶対にそうだ。))
と心の中でそう思う。実際にそうなのである。だが、今のリーバーは外見だけではなく、中身も犬なのだ。そんなリーバーは首を傾げながらラビとアレンを見上げる。

「なんで言うか・・・大変なリーバーもさ。」
「大丈夫ですよ!僕達、分かってますから。」
「ワン!」

「「ワン?」」

 ラビとアレンは顔を合せる。何度も言うがリーバーは外見も内面も犬になっているのだ。アレンとラビは状況が分る。分ったアレンは黒い笑みを浮かばせた。ラビはそれを見て、顔を少女漫画で出るシーンの一部のように青ざめていた。
 アレンはリーバーの頭を撫で撫でと撫でる。リーバーは目を細め、尻尾を振る。アレンは黒い笑みのままその場にしゃがみ込み、リーバーの同じ視点にしなる。アレンは撫で撫でしていた手を止め、口の中に指を突っ込む。その指を口の中で動かし、リーバーの舌と絡ました。リーバーはビクつく。
リーバーは何かの危機を感じ、アレンの手をカブカブと噛む。しかし、アレンの撫でている手はイノセンスの左手だった。
AKUMAの砲弾も止める手を傷つけることなど勿論出来ない。
アレンは尚もリーバーの口の中で指をかき回す。

「おい!止めろってアレン!」
「フフッ・・・ラビも犯されたいですか?」
「!!ええ?!俺も!?」

 ラビは両手を両頬にくっ付けながら絶叫をした。その時だった。リーバーは前足(左手)を挙げアレンを殴った。そして立ち上がり二足で走り去った。
 アレンはよろよろと立ち上がる。

「何故だ!!!!」
「知らんさ!!」
「兎の自棄食いだ!!」
「ヴぎゃああああ!!止めろさ!!」

 アレンはラビに馬乗りをする。俺、コイツの年上だよね?、と心の中で自分に問うラビ。そんな二人に走り近づく者が居た。科学班のメンバーだ。

「此処に班長来なかったか?」
「来たさ。逃げていったさ。てか、助けて!!」
「そうか。よし!行くぞ!」

 そう言ってラビの願いを聞かず走り去る科学班のメンバー。ラビは走り去る科学班に手を伸ばすが届かなかった。


 リーバーは自由になった両手を見つめる。犬化としたリーバーにとって二足とは凄い事である。進化した、と言って良いほどだった。

「ヴー。」

 それでも、今のリーバーにとってそれが凄い事など分らず、首を傾げていた。そこに現れたのは最悪もティキだった。ティキはリーバーを見て笑みを浮かべた。

「やぁ。科学班A。どうしたんだ?こんな所で。てか、耳と尻尾なんであるの?」
「うー?」

 リーバーはティキの言葉が理解できず、近づく。そしてティキの服を嗅ぐ。ティキはいつもと違う、自ら接近するリーバーを見て、目を見開いた。勿論、リーバーは犬の本能的に行っているものである。
 勿論ティキはそんな事が分る訳がない。ティキはリーバーをギュウと抱きしめた。抱きしめながらティキは頭を撫でる。リーバーは撫でられる事が好きらしく尻尾を振った。
(ヤバイ!!超可愛い!!!)
 ティキはウハウハしながら耳を掴む。リーバーはピクついた。ティキはプニプニと揉み続ける。リーバーはそれが許せなくティキの胸辺りの服をギュウと握ってティキを睨む。

「ヴーワン!ワン!」
「何それ?新しいプレー?」

 クスクスと笑いながらリーバーにキスをし、舌を入れる。リーバーはそれが気持ち悪く、ティキの舌を噛んだ。食い千切られる前に拒絶したが、舌に痛みが走った。

「ちょっ、何すんだよ!」
「ワン!ワン!」

 リーバーは吠えるがティキは、可愛いvV、と思い鼻の下を伸ばしていた。そんなティキにリーバーは後ろへ下がる。尻尾が下がる。完璧に怯えたのだ。

「クウーンクウーン」
「可愛い。スゲー可愛い!!」

 ティキはリーバーの頬に触る。リーバーはその手を解き、後ろへ逃げた。

「待てよー俺の子犬ちゃんvV」

 リーバーは走るが、犬の脳と人間の体のリーバーは体が上手く動けなかった。リーバーは転んだ。そこに勢いがついたティキがリーバーの体につっかえ、リーバーの先、階段で転がり落ちた。
 リーバーはそのまま逃げる。
そこに科学班が来たのは数分後。ティキが倒れているのを発見した。ティキはダイニングメッセジーで『犬さいこ―』と書かれていた。

「間違いない。班長の事だ。早く班長を見つけなければ!班長の体が危ない!」
「犬耳に尻尾に脳が犬化・・・これほどの萌えポイントは無いからね。」
「いや、班長をそんな目で見る人って、少ない気が・・・皆まず引きますよね?」
「お前は班長の悪運を舐めちゃ駄目だ!」

 声を荒げながら言う。ジョニーは、はぁ、と相打ちを打つ。リーバーの悪運は薬を飲まされ犬になってる時点から、恋人運、が悪いのは当たり前だが、アレンにティキに会う時点も運が悪い。

「でも、他に居ませんよね?室長も縛ってるし。リナリーは任務中。中央から人は来ていない。他に誰が居るんスか?」
「・・・それもそうか。でも、お腹すいて変なモノを食うかもしれない。」
「捕獲はしないとね。」

 そう言って、階段を昇り、リーバーが逃げた方と逆方向に行った。


 リーバーは早歩きをしていたが、疲れたためある部屋に入った。何も無い殺風景な部屋。リーバーは一歩部屋に入ったとき、首元にヒンヤリとしたモノが当たる。

「誰だ?」

 ド低い声。そう、神田だった。リーバーは少し避けたが、リーバーの首元にあるモノ、六幻も一緒に動く。
 ようやく目が慣れた神田はリーバーに気付いた。

「リーバーか?・・・その耳、コムイか。」

 神田は六幻を降ろす。そのまま部屋の奥に行く。リーバーも後に付く。神田は眉間に皺を寄せながらリーバーを見る。リーバーは大きい体を曲げ、神田の顔を覗きこんでいた。

「何だ?リーバー。」
「わん。」
「俺を馬鹿にしてるのか?」
「わん。」

 プチ

「ふざけるな!!」

 神田はキレ、リーバーの胸倉を掴む。リーバーは首を傾げながら、胸倉を掴む神田の手をペロペロと舐めた。神田はその様子を見て、心の中に雷が落ちた。
 神田は胸倉を掴む手を離した。リーバーは四つんばになり、神田を見上げた。神田は恐る恐るリーバーの頭を撫でる。撫でられる事が好きなリーバーは目を細め、尻尾を振った。
 神田はなんたかんた言ってリーバーさんの事が好き。

「リーバーちょっと待ってろ。」

 そう言って神田は部屋にリーバーを置いて出て行った。
神田が戻ってきたとき、リーバーはカンダのベットの上で布団を噛みながら横になっていた。神田はキュンvとなる。リーバーは神田が帰ったことに気付き、神田に近寄る。リーバーの尻尾は千切れるのでは無いか、と思うほどに振られていた。神田はリーバーの頭を撫でた。

「クゥーン。クゥーン。」

 リーバーの甘え声で神田は撫でていない手で鼻を押さえた。男らしいあのリーバーがこんなに可愛い子犬みたいになったのだ。そんなギャップに対し、神田は激しく萌え反応をしたのだ。
 神田はさっき持ってきたボールの存在を思い出し、リーバーに見せる。リーバーはそれを見て興奮したのか、体を伏せ、舌を出し、尻尾を振る。神田はそれにキュンとなりながらボールを軽く投げる。リーバーは追いかけ、キャッチをする。そして神田に近寄りボールを離し、まだ伏せる。神田はもう一度軽く投げるボールは壁に当たり、床に落ち、弾み、リーバーの額に当たった。
 神田は心臓が飛び出る思いだったが、リーバーは気にせず、ボールを口に加え神田の所に行き、離す。そして、まだ伏せた。
 神田はドキドキしながらボールを投げようとした時、扉が勢い良く開けられた。神田はつい、短く叫んでしまった。

「うわっ!!」
「神田!班長こっちに来てないか?!」
「い、いや・・・来て無いぞ。」

 神田はどっさにベットの上にある布団をリーバーに被せた。しかし、リーバーは犬化をしている。布団から尻尾が出ていた。その尻尾はフサフサと振っていた。

「神田、それは・・・?」
「違うぞ!断じてリーバーじゃ無「わん!」っ!!」

 布団からリーバーの顔が出て、神田の顔を舐めた。科学班Bごとマービンは溜息を吐きながら神田に近づく。神田はリーバーを背に両手を広げた。

「何も無い!何もない!」
「渡すんだ。神田。」
「駄目だ!あっ、リーバー!」

 リーバーは言葉など分らず、神田の前に行く。そんなリーバーに神田は抱きしめた。リーバーは首を傾げながら神田の頬をペロペロと舐めた。それを見て、感動映画にありそうなシーンだけど、状況がなー、と思いながらマービンは溜息をつく。

「もう良い。じゃぁ、一緒に科学班のフロアに行こう。」

 一番正論の考えに神田はゴクッと頷く。



「リーバー君お帰りーvV」

 科学班のフロアに帰ってすぐにコムイはリーバーに抱きついた。コムイはリーバーの頭を撫で撫でする。が、さっきまであった筈の耳が無かった。コムイは顔を青ざめたが、遅かった。リーバーはコムイの撫でる手をガツッと掴む。ギリギリと骨が軋む音が聞こえるほど握る。

「フフッ・・・室長vV」
「なにかな?リーバー君・・・。」
「あははっ、もう分かってる癖にvV」

 リーバーは戻る途中で元に戻っていた。

コムイはリーバーによって半殺しにされ、仕事を大量にやらされた。

神田は黒きアレンに数日間ずっとからかわれた。

そして密かにリーバーは心を痛め、思い出す度コムイの仕事を増やした。

めでたし。めでだしvV

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@言い訳@リクエスト内容⇒『リーバーさんギャグハー』No.Hit
 スイマセンスイマセン!!もう、無理・・・。もう、最終的にギャグハーじゃないですよね!趣味に走りすぎですよね!長すぎですよね!途中、違うカップがありますよね!(ド殴)月様、もし気に食わなかったら連絡お願いしますorz
では色々とスイマセン。失礼します。平成20年6月17日


背景画像提供者:短生種の戯言 マスタァ様