今日は、雨。

僕はもの心付いた時から、ずっとこの日は雨だ。

 晴れた日は一日も無かった。


    【Game】

 今日は、ほどんと仕事が無い暇な日。

まぁ、平和何だけどね。ただ、僕はそれが恐い。

何時、千年伯爵が現れるか分からないからだ。

下手すれば、この黒の教団を襲ってくる可能性だってある。


浮かれていたら、殺られる。

それが、恐いんだ。


トントンッ。


 ノックをする音。

返事をする前にドアは開かれる。

ノックをしないで入る人は五人ぐらいいる。・・・リナリーかアレン君かラビか神田か・・・僕は脳裏に、後一人の顔を思い浮かべでいだ。

案の定。その一人だった。


「失礼します。」


 短い、明るい茶色髪をした男性が入ってきた。

白い白衣姿。その下から見える肌も尚白い。

顎ヒゲをトレイトマーク―本人はどう思うかは分からないけど―の人は、知っている限り一人だ。

「やぁ、リーバー君vどうしたの?僕と犯りたくなったの?」

「何かの冗談ですか?」


 さすが!とも言える即座の突っ込み。

そう、後一人は リーバー・ウェンハム

そんなリーバーは呆れた顔を出して居る。


「ははっ。ご想像にお任せします。」

「そうッスか。あんまり、嫌な方向に想像しない方にします。」


 リーバーは溜息を吐く。

まぁ、僕が言いたい事が分かっただけで良しとする。


「って?本当にどうしたの?資料も無くて・・・それども、その手に持っているのが資料?」


 そう、リーバーは見ているだけで嫌になるあの分厚い資料を持たず、手紙一つだけ持っているだけだ。


「いえ。違います。あっ、でもこれは室長への手紙です。」

「誰から?」

「ん〜。あえて、言うなら・・・教団からです。」


そう、言うとリーバーはニコリと笑う。

僕は、思わずゾッとしまう・・。いつもリーバー君がこの笑顔をした後は、痛い目に会う。―まぁ、僕が色々と悪いんだけどね^^;―

 しかし・・・教団から?『あえて』って事は、わざわざ『教団』を付けないといけない理由があるのか・・・。何故だろう?


 リーバー君は「はい。絶対に読んでぐださいね。」と言って僕に手紙を渡しこの部屋から出る。

何だろう?

僕は手紙を開き、手紙を見る。いや、リーバー君が『見てください』って言ったんだから、今すぐ見ても良いんだよね?うん。良いさ。僕が許す!

っと言う事で・・・。開く。

 そこには、綺麗な達筆で書かれる手紙。見た瞬間、リーバー君が書いたのだと分かった。


 
『科学班室へ行ってください。』


その一言だけ。僕はよく分からないまま科学班室へ行く。

 だが、そこにはいつも目の下にクマを浮かべさせながら仕事をする科学班の部員が一人もいない。

 資料でいっばいな荒れている机の中で、一つだけ綺麗な机がある。

手紙が一つだけ置かれている。封筒には、『コムイ・リーさんへ』と書かれでいた。中身を開け、見てみると・・。


            『図書室へ行ってください。』


 まだ、綺麗な字で書かれていた。

なるほどねーこう言うルールね・・・。なるほど、面白い。受けで取ってやろうじゃないんの。次は図書室ね。待っていろよ!会ったら、いっばい鳴かしてやるからな!


            『第一実験室へ行ってください。』

            『医療室へ行ってください。』

            『食堂へ行ってください。』

            『第一倉庫へ行ってください。』


 行く先や通る廊下では何故か人に会わず、不安になって来た。

もしかして、皆・・・AKUMAに殺されたのでは?っと。

そして、次の指令。


            『玄関から外へ出てください』


アレ?指令が変わった?外?

 でも、外は雨が降っている。何のつもりだ?


僕は誰も通らない廊下を通り、玄関に辿り着いた。

 そして、ドアを開けた。


 そこには、雨の音が鳴り響いている。

雨のせいで景色が白くボヤケで見える。

 そんな中、はっきりと見える色がある。

それは、さっきまで指令をしでいた人。


「こんにちは。コムイ・リーさん。よく、此処まで来てくれました。」


 そう言いながら、リーバー君は両手を広げて、


「それでは、ご褒美をあげましょう。」


 そう言って、広げた手を上に上げる。


  「雨よ。止みたまえ。」


そんな、一言。そんなの無理だよ。と思っていたが、急に雨が弱まり始まり、坦々と雨が止んできた。


リーバーは完璧に雨が止んだのを見て、

  
  「どうです?」


 そう自慢げに言った。

僕は、きっと唖然とした顔でリーバー君の事を見ているのだろう。

そんな僕に、


  バンッ!!          バンッ!!


 両サイドから五月蝿く響き渡る。―クラッカーだ。―

そして、両サイドを素早く見る。

右にはジョニー。左にはタップが居た。

そして、声を合わせて、


「「誕生日おめでとうございます!!」」


 そう言われて、改めで思い出した。

あぁ、今日僕の誕生日だったんだ。

リーバーは頭の思考が鈍っている僕の手を取り、あの角を曲がった所に連れて行かれだ。


  「「「誕生日、おめでとう!」」」


 そこには、リナリーやラビやアレンや神田・・・ジェリーちゃんも・・皆、そこに居た。


 皆が、笑顔・・。皆が、祝ってくれでいる。


 僕は心の置くから熱いものが込みあがって来た。


   「Thank you.」


  僕は、そう呟いた。


 初めての、晴れた誕生日。


・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
@言い訳@
 誕生日、おめでとう!コムイさん!!
えー一日遅れましたが・・・。《滝汗》
しかも、コムリバすらないし・・・。
コムイさん+皆?
本当に、文力が無くでスイマセン^^:では、失礼します。
        平成19年 6月15日


背景画像提供者:Abundant Shine 裕様