今日は何かのサービスデイかな?

 こんなに可愛いリーバーに会える何で。


   【Yoghurt】

 俺は昼間なのに、等々と黒の教団の廊下を歩いている。

服装は私服。姿は白のまま。右手片手に食事を乗せたトレイを持っている。

 可笑しいだろ?


敵の俺が此処を歩いているなんで。しかも、食事を載せたトレイ付きで・・。


 前まではそんな事は無理だった。教団に入れでも、深夜ぐらいだけだった。

でも、この首に掛けてある『室長認定の通行証』で昼間でも朝でもいられるv

まぁ、実際に使うのは今日初めてだけとな。


 何故、そんな許可が降りたって?

それは、俺の恋人のリーバー・ウェンハムの事てだ。


 俺の恋人は昔から、人の温度をあんまり感じなく育った。だからなのか、少しでも誰かの側にいたい。褒められたいとか考えているらしく、自分を追い詰めていたらしい。今でも続いている。

もう、操り人形みたくなっていたらしい。そして、もう死ぬまでこのまま心が開かれないと勝手に今の室長や科学班が思っていたらしい。


 そこに、俺が現れた。

俺が何回もリーバーと会う内に心開いたとか。

いやー俺も色々と大変だったよ。えっ?何故、そんな関係になったで?そりゃ・・いや、話が長くなるから止めとこう。もう、長くなっているけど・・《汗》


 早い話、リーバーの心をもっとも人間らしくして欲しいと言う事らしい。

勿論、この通行証を利用してエクソシストを殺さない約束で引き受ける。

 だって、いつでも恋人の側に居られるんだよ?そんな幸せな事はない!


っと、もう恋人が待っている恋人の部屋に着いた。


 俺はノックを優しく2回叩く。


       トントンッ


「俺だ。ティキだ。」

「どうぞ。」


 ん?何か、声がドアに近い気がする。

俺は気にしながらゆっくりとドアを開ける。

 
「わっ!!」

「・・・・・?」


 ドアを開いた途端、リーバーはドアノブ側で声を大きく出し俺の前に来る。

えーっと・・・これって・・驚かそうとしている?


 いやいや、リーバーはアレだよ?科学班の班長と言う、ド偉い方だよ!

俺たちと違って、そんな幼児が事しないよ?


 リーバーは場違いだと思ったのか顔を赤くして、口元に人差し指を付けながら、咳払いする。

 あれ?この様子・・・本当に驚かそうしてた?


「ご飯、持ってきて有難う。」

「もしかして何だけど・・・さっき「よし!ご飯にしよう!」・・。」


 そのわざとらしい反応・・・しようしてたんだな。

まぁ、ド偉いさんだって人間だ。そんな事だってやるだろう。きっと・・。


 リーバーは、狭い―資料とかで狭く感じるだけだけど―部屋を通り小さいベットのサイドへ座る。俺も、リーバの隣に座る。

 そして、俺はトレイごと食事をリーバーに渡す。

リーバーはぼんやりと料理を見る。


「俺・・・この料理食べた事ない。これも無い。これも・・・。」

「良かったじゃん!たまには、サンドイッチと炭酸水系以外のものを口にしないと、体に悪いぞ。」

「食べたくない。」

「・・・はい?」


 こんな、ワガママを言う人だっけ?

リーバーは眉間にしわを寄せて料理と睨めっこする。


「何で?」

「何となく・・・。変に思われる事だけとさ・・・。」

「別に良いよ。言ってみな。」


 リーバーは料理から目をずらし、俺の方を向く。

さっきの料理との睨めっこじゃない。いつもの、優しい目をしている。


「飯を食っている時間があったら、ティキと色々と話をしたり遊んたりしたい。」


 えーっと・・・一言良いッスか?

どうした!?リーバー?!そんなキャラだっけ??これはアレか?今流行のツンテレか?ツンテレのテレの部分か?!


でも、リーバーは昨日の色々な繋がりで疲れているだろう。明日は仕事だし・・・しかも、今は昼だ・・昨日の夜もそんなに食ってないし、少しは食った方が良いだろうしな・・。


 俺は悩みながら、トレイの料理を見る。そして、白い塊が目に付く。


「これは?これぐらいは食べられる&知っているだろう?」

「ヨーグルト?」


 リーバーは首を傾げながら俺の持っているヨーグルトの器を見る。

ヨーグルトなら一気に食っても、胃に負担は掛からないだろう。

何か、体には無害ですって感じがする。俺だけか?


「これだけは食え。何も食べないのが体に負担が掛かる。それに、俺には室長認定の通行証がある。だから、次の休みだって一緒にいられる。」

「・・・本当に?じゃ、食べる。」


 俺はその言葉ホッとしでリーバーにヨーグルトを渡す。

でも、リーバーは受け取ろうとしない。


「リーバー?言っている事とやっている事が違うぞ?」

  「・・・食べさせて。」

「はい?」

 
 さっき、何で言いました?!ちょっ・・今日は何か、かなり甘えてこない?

「いや、何でもない。ただの独り言だから!気にしないで!」


 独り言ねー。かなり、でかい声の独り言だな。


「それじゃぁ、その独り言に答えますか。」

「え?」


 俺は戸惑うリーバーを無視して、スプーンにヨーグルトをすくう。

そしてリーバーの目の前に持って行き、お決まりの言葉を言う。


「はい。あーんしでー。」

 
 リーバーはアタフタしていたが、止めて顔を赤くしながら口を大きく開ける。

俺はリーバーの口にスプーンを入れる。でも、口が閉まる様子が無い。


「もう、口閉めて良いから。」


 リーバーは慌てて口を閉める。スプーンごと舐める。

俺は、スプーンをリーバーの口から抜き取る。

 リーバーは、『おおっ』と言う何かを得たような顔をしている。

そして、何故か胸らへんに右手で小さくカッツボーズをしている。

 本当に、子供ぽい。


よくよく考えてみれば俺はリーバーと繋がった後、この教団に留まった事が無い。いつも、リーバーが起きる前に出て行っていた。


 そう考えるとリーバーが甘えてくるのは、初めて昼間に会う俺と会っているから?

 いつも、いや・・生まれてからずっとやりたい事を今やっているて事か?


 そう考えると、さっきの『飯を食っている時間があったら、ティキと色々と話をしたり遊んたりしたい。』と言うのもその内の一つ?


 そう考えると、胸辺りに痛みが走った。


「もう、一回・・・良い?」


 少し、声を震えながら言う。


 大丈夫。君は今まで、一般的に言う『普通』に触れて来なかった分、俺がある程度教えるよ。


 だから、君は恐がらなくでも良い。

俺は君を見捨てないよ?


「リーバーが望めば、何でもするよ。」


 俺は、笑顔でそう答える。

リーバーは俺に負けないぐらい笑顔になる。


 それは同情で行なっている行為かもしれない。

それでも良い。

 俺は君が一般的『普通』になれるなら、それで良い。


このヨーグルトのように、白いままで居ないでくれ。

 もし望めれば、俺色に染めたい。


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@言い訳@
 甘くしようと思ったんです・・。でも、かなりのシリアスに・・・。
なんか、私が書くティキリバはシリアスばっかですね。(まだ、2作品だけど・・)
 優しいティキX孤独なリーバーさん   ですね。鬼畜なティキが書きたいような・・。いや、その前に甘い話が書きたいです。書けるように頑張ります!
後、無駄に長い・・・《汗》作品の中で一番長いのではないのでしょうか《滝汗》
  では、色々とスイマセン;失礼します。
         平成19年 6月30日



背景画像提供者:短生種の戯言 マスタァ様