『お前が一番上に行くまで、俺は下でお前を支えるぜ。』
そう言うと俺の親友、ロイ・マスタングは『頼む』と言い上を見上げた。
嘘じゃなかった。俺は自分の生涯を犠牲にしでも、ロイを上に運びたいと思っていた。ロイには、何も苦労掛けず上へと。
そう思っていたんだけどなー。
【『一生』を貴方に】
「――って、この事件の星は今の所――と考えている。」
「なるほど。此処に使われている、この薬品だな――。」
「それは――。」
俺はある事件で今、東方司令部のロイの左官室にいる。
勿論、二人きり。電気は付いてない。陽の光だけ。
此処が軍人の領地だけあって、周りから子供の声が聞こえねぇ。
それ所か、この左官室は人通りが少ない所に位置してるため、今は人の声ところか足音すら聞こえねぇ。
まぁ、真剣な情報を話してるんだ。
静かな此処じゃ無いと、色々と台無しだ。
話がある程度終わると、ロイはフーと緊張の糸が切れたように息を吐く。
そしてソファに、背中をもたれる。
そして改めて、俺の顔を見る。そしてすぐに、機嫌が悪い顔をする。
「ヒューズ、前もって言っておく。お前の恋人の自慢話は聞かないぞ。」
俺は、つい目を開いてしまう。
何故、バレだ?
俺は大抵、真剣な話の前にぐだらない話はするが・・・真剣な話の後にはそう言った話は、少し―1.2分ぐらい―だけにしているつもりだ。
「何故、分かった?」
「その、ニヤケた顔で分かった。お前がそんなニヤケた顔をする時は大抵、そんな話しだからな。」
あぁ、まだ顔に出ていたか・・・。
俺は顔に出やすいタイブなんだよなー。
前、部下に『中佐って、分かりやすいですよね。』て言われた事がある。
その時、部下は『それが、場の空気を変えてくれるんで嬉しいんですが。』と褒めて(?)くれだ。
が、俺は嬉しくねぇ。
だって、早い話。さっきのロイみたく俺の考えがすぐに分かるんだろ?
相手に自分の考えが見透かされていると、嫌になる。
だから、なるべく顔に出さないようにしようとしているが、無理だった。
「当たりだ。あぁ、上手く隠して居ると思ったのにな。」
「いや、それがお前らしいんだよ。」
俺らしいねー。
俺は、そんな『俺らしい』を直そうと頑張っているのになー。
「本当に聞かない?」
「聞かない。」
俺はカンコに否定するロイを無視して、
「実はさー。昨日ねvハボックが『特性のオムライス』を作ってくれたんだよv」
「ヒューズ。さっき私は言ったよな?聞きたく無いってな。」
「そうだっけ?それよりさー昨日なー。」
「誤魔化すな!!」
俺はロイの反応につい笑ってしまう。
まさか、此処まで乱れるとは。
「たく。お前が此処に来る時は忙しいのに、大事な人材を休ませるのは辛いんだぞ?」
『大事な』ねー。確かに頭は悪いが、居ないよりは良いだろうな。
「ハハv良いじゃん。ほどんと、お前が溜めている仕事なんだろ?」
「うっ・・・まぁな・・・。」
ロイは一気に顔を青くする。
俺はそんな反応を見てつい笑う。が、そんな笑は急に止まる。
そして、俺はロイの方を見て
「なぁ、俺はあいつにとって大切な人なのかな。」
俺はあえて疑問形で言わなかった。
その質問に答えで欲しい反面、答えで欲しく無いと思ったからだ。
ロイはそんな俺に溜息を吐き、資料の紙の束をまとめながら、
「ハボックは自分の事を大切にしてくれる人の事を大切に思わない輩ではない。特にお前には、大切以上にだろ。」
ロイは苦笑しながら軽がるく、でも戸惑いの無い声で言い放った。
「だからお前にもしもの事があったら、ハボックはさぞかし辛いだろうな。私以上にな。」
ロイはそれだけ言うと、この部屋を出て行くためドアノブに手を掛ける。
たがそのドアノブは回されず、ロイは付け出すように
「だから、本当の心で突き進め。お前はお前なんだからな。」
そう言ってロイは、捨て台詞を吐いて出ていた。
俺はロイが出ていたドアをずっと眺めていた。
「やっばし、俺って・・・分かりやすいかな?」
そう言って、机にある自分の資料を眺める。
黒い机は、今の俺の顔をぼやけながらも映し出す。
その顔は微笑していた。
俺はロイと約束した。
『お前が一番上に行くまで、俺は下でお前を支えるぜ。』
俺は一生お前に尽くしても良い。
あの悲惨な戦争はもう二度と見たくない。
なのに俺は、お前の大切な部下が好きになった。
一生、ロイに尽くすって言ったのになー。
でも、今はハボックにも尽くしたいと思った。
ロイも承知した。
『お前はお前』か・・。
ロイ。ごめん。
俺の一生を全部お前に使えなくなった。
俺は何故か陽の光が綺麗に見えた。
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@言い訳@
はい!初のヒュハボです。無駄に長い!
このヒューズは結婚しで無いです《汗》ヒューズさんは人のために尽くすイメージがあるのでv
えーとコレは、アニメ版のヒューズぽいですね。アニメ版のヒューズは本当に心優しいので。
でも、個人的に漫画版の方が色々と好きですv(←知らねー。)
では失礼します。(平成19年 7月4日)
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