「書類は専門ごとに分けといたから、皆で分けてやってくれ。」

「分りました。」

「後、室長が逃げないように、監禁しておけ。」

「はい。」

「ちゃんと休憩をするんだぞ。食事も栄養分ある物を食べて・・・」

「分りましたから!ほら!汽車に遅れますよ!」


 そう言うとロブはまだ心配そうなリーバーの背を押した。リーバーは色々あってポルトガルへ出張する事になったのだ。着慣れないスーツに身を包み、リーバーは船に乗った。

 ロブは遠くなるリーバーに手を振った。

 リーバーが出張する事は科学班班長になって初めての事だった。それでも、一人抜けたぐらい大丈夫だと、科学班の誰もが思っていた。


【Busy】



 リーバーが言っていたように、リーバーの机の上には書類が幾つかに分けられていた。ロブは早速その資料を専門の人に分けようと向かった、が、嫌な顔された。


「まだか?」

「まだって?」

「さっきも来たんだよ。書類が。」


 話しによれば、ロブが来る前に行き場を失った書類らが回ってるらしい。それを皆で分けたらしい。それでも、嫌々数枚受け取ってくれだ。

 ロブは自分の机に向かうと、何時もの倍以上の書類が机の上に置いていた。ロブはその多くの書類の計算式を解きながら考え込む。何でこんなに書類が多いのか、と。しかし、答えなど浮かぶ筈がなかった。

 昼が回っても書類は減る気配などなかった。それ所か増えていった。何時も食堂は書類地獄から来る者が溢れている筈が、今は点々としていた。それほど科学班の者は書類に覆われていたのだ。

 それでも食べなければイケナイ。なので、ジェリーが食堂に行けない人たちの為にサントイッチを作り、届けてくれだ。

 それから一時間経つ。書類は比例のように増えていく。その時、最悪な言葉が飛んだ。


「室長が逃げた!!」


 マービンが言った言葉は科学班班員を絶望へ落とした。そのまま数人が室長を探しに行った。その後、室長探しを手伝ってくれだアレンとリナリーとラビによって室長は捕まる。お礼としてタップが持っていた飴とポテチをあげたのは余談。

 室長は判子地獄におわれる。逃げないようにリナリーが見張っているから安全だろう。しかし、科学班フロアは違った。

「俺・・・もう、嫌。」

「何で今日は自棄に書類があるんだ?」

「俺、死にてー。」


 口々と言う科学班。何時も仕事は多いが、今日は異常すぎる。やってもやっても減らない。


「今日は別に大きい事件は無かったよな?」

「そうだなー。何でこんなに違うんだ?」

「今日、いっばい休んだ奴が居るのか?居るなら今すぐ呼び戻せ!」

「それか!」

「?」


 ロブは気付いたのだ。何時もと違うもの。それは、リーバーの存在だった。今日は出張の為、リーバーが居なかったのだ。  いや、それでも、リーバー一人でこんなに違うものか?と思ったが、リーバーのいつもの机を思い出すと、その可能性は高かった。

 リーバーの机はいつも書類と参考書でいっばいだった。そして誰よりも睡眠時間や休憩時間を削っていた。疲労で倒れた時も仕事持ち帰って婦長に怒られていた事もあった。休みなのに書類を手伝ってくれた事もある。


「班長が居ないからか・・・。」

「班長ってスゲー!」

「俺、一生班長に付いていく!!」


 周りは一気にリーバーを絶賛する。皆リーバーの凄さは分かっていたが、今日で改めてリーバーの凄さを知ったのだ。

科学班の仕事のほどんとをやっていると言っても良いほどだった。それだけではない。室長が逃げ出した時は探しに行く。判子を貰いにも行く。実験だってする。会議もコミュニケーションも室長の作った薬などの消去も教団内の修理も・・・リーバーはそれを全部行っていたのだ。


「でも」


 周りは大きな溜息を吐いた。それもその筈。


「班長って、3日は帰らないんだよな?」

「待て待て。3日間って、あり得なくない?」

「仕事絶対増えるよな・・・。」

「・・・・俺、死にたい。」


 そう口々に言うが、なるべく仕事を多く残さない為に仕事を続けた。



 4日後。


「よぉ、お前等元気―――ってうお!!生きてるのか?!」

「・・・・・・・・・・・はん・・・ちょぉ・・・・お帰り・・・なさい・・・・。」


 リーバーが帰ってきた日、科学班はほぼ全滅状態だった。リーバーが仕事に戻り、2週間で元通りなったらしい。


「班長って凄いッスね!」

「俺、班長のようになれるよう、頑張ります!」

「?おう。有難う。お前等も頑張れよ。」


 その後、科学班班員のリーバー支持率がほぼ100%になったのは言うまでも無い。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
@良い訳@リクエスト内容⇒『(風邪or出張でどこかにいった)リーバー班長がいなくて、あらためて班長のすごさがわかる。化学班たち。』

 出張にしました!一番最初の、母親のように心配するリーバーが書きたくて・・・。班長ってこんなに凄い人なんですよね!大げさだな、何で言わんといてください!きっと、これぐらいは凄いさ!(殴:必死だな)密かに出張場所がポルトガルにしました・・・ティキの故郷vV(殴)気に入らなかったら申してください。
 では改めてリクエスト有難うございました。色々とスイマセン。失礼します。平成20年7月21日


背景画像提供者:Abundant Shine 裕様