【Gossip again】
あの噂が流れて一ヶ月。噂が消えかけた今、心身ボロボロのリーバーはまだ談話室に来たのだ。勿論、仕事は片付けて。
「あ、リーバーじゃん!」
そこにはラビにアレンに神田が居た。アレンと神田はあいも変わらず睨み合っていた。睨み合うなら、来なきゃ良いのに。特に神田。リーバーはつい溜息を吐く。
「噂大変だったな。まぁ、菓子でも食って行けよ。」
「あぁ、有難う。そうする。」
そう言うとリーバーはソファーにドスッと座り、菓子を取り、食べた。ラビはニコニコ笑顔のままリーバーを見つめる。
「どうしたんだ?ラビ。俺の顔に何か付いてるのか?」
「いんや。ただ、あの噂の真意が知りたくてね。ブックマンとしてvV」
「ああ!!止めろ・・・その噂を聞くだけで、精神にナイフが刺さったように痛くなるんだ。」
リーバーはあの噂でトラウマになっていたのだ。それでもラビの好奇心を抑える術などない。リーバーは溜息を吐く。今更隠しても意味がない。隠したから、あんな変な噂が流れたのだ。
一層の事真実を言った方が誤解が解けるだろう。
「まぁ、良いや。言った方が誤解も解けるだろうしな。」
「そうそうvVじゃぁこれから、リーバーの雑談 兼 質問会を開始するさ!」
リーバーは胃の底から痛みを感じたが、何とか耐えた。ラビは目を輝かせながらアレンと神田をソファーに座るよう促す。
アレンと神田はラビを睨みながらソファーに座る。勿論ラビは気づかないフリをした。
「よっしゃ!まずは、あの噂は本当さ?」
「本当・・・だと思うか?俺は何もしてない。」
「本気で襲わなかったんさ?可愛い可愛い女の子だぞ?」
「俺はロリコンじゃない。」
「ふーん。・・・リナリーは、言った、と言っていたけど、リナリーは何を言ったんさ?」
本題が出てリーバーは誤解を招かないように言葉を選びながら答える。
「初の恋人になる!って言ったんだ。俺は、気持ちだけ頂く、と言っただけだ。」
「その時、嬉しさのあまりに襲ってないの?」
「どんだけ襲って欲しいんだ?襲ってないし、そこに神田が居たんだ。無理だろ。」
ラビはつまらなそうにコーヒーをズズッと飲む。
でも本当に襲って無い。襲って無いが、癒された。子供ならではの可愛い言葉に気分が晴れたのだ。
「リナリーがね。本当にリーバーさんの事(純粋に)好きだったんですね。」
「まぁ、リナリーはリーバーに好いていたからな。」
この子等は純粋な子だ!とリーバーは密かに思った。でも、結局は好奇心旺盛の兎に腹黒王子。そんな純粋にコトが進む訳がなかった。
「てか、絶対キュンとキタだろ?幼い女の子に言われたんだからさ。」
「前も言ったけど、俺は恋愛感情が何なのか分らないし・・・仮にそれが恋愛感情だとしても、俺は諦めるよ。」
「コムイさんが恐いからですか?」
「それもあるが・・・リナリーにはもっとちゃんとした人と幸せになって欲しいからな。」
リナリーは十代後半になったばっかりだ。そんな青春な時期に未だに恋を知らない10歳年上の男と結ばれるのはどうかとリーバーは思っていた。もっとリナリーの過去をも受け入れる人がいる筈だ。
「てか、リーバー班長って本気で好きな人とか居ないさ?」
「んー居ないなー。」
「リーバーさんってどんな人が好みなんですか?」
そう聞かれてリーバーは、んー、とうねる様に考える。誰が好きなのだろうか?全然思いつかないが・・・何処かで目が追ってしまう人は居る。その人の特徴を言う。
「黒髪とかかな?後、髪が長い人で切れ長の黒い瞳・・・かな?」
「へぇー黒の長髪に・・・」
「切れ長の黒い瞳ですか・・・。」
少し間を置いてアレンとラビに雷が落ちた。
((それって、神田?!!))
そしてアレンとラビは神田を見る。神田は見るアレンにラビを睨む。何だよ?と。しかしアレンとラビはその睨みを違う方向で捕らえてしまった。俺が好きで文句あるか?と。
「付き合ってるんですか?!」
「?いや、付き合って無い。てか、好み?」
「リーバーは純粋で居ろさ!純粋が一番だと思わないさ?」
「??まぁ不純よりは良いとは思うが・・・。」
「あんな我侭で非社交的な人の何処が良いんですか?」
「???お前等、さっきから何を言ってるんだ?」
「こうなったら・・・僕がリーバーさんを純粋にしてあげますよ。」
「はい???」
アレンは黒い笑みを浮かべながらリーバーに近づく。リーバーは危険を察知し、立ち上がり、ズリズリと下がる。アレンはズイズイとリーバーを追い詰める。
「これじゃあ前のと同じ展開じゃないか!」
「ふふっ。これもリーバーさんの為なんですよ?リーバーさんは純粋なる恋をしたくないんですか?幸せになりたく無いんですか?」
「絶対に今からやる事が、幸せ、じゃないと思うぞ!」
「これをバネに幸せを掴むのです。それとも、僕の事が嫌いですか?」
「違う!嫌いじゃない!」
「じゃぁ、大人しくして貰いますか?」
「いや、それは出来ないって!」
「大丈夫。痛くはしません。それとも、痛くして欲しいですか?」
「本気で何をする気だ!?」
黒い笑みを浮かべたアレンに追い詰められ、下がり下がった結果、壁に当たってしまった。逃げ場など無い。リーバーは予想外の結末にただ汗を大量に噴く事しか出来なかった。
「何でこんな事をするんだ?」
「リーバーさんの為ですよ。リーバーさんをホモの世界に行かせない為です!」
「ホモ?!ちょっと待て!何でそんな事になってるんだ?!」
「リーバーさんは神田が好きなんでしょ?黒の長髪に切れ長の黒い瞳・・・神田しか居ませんよね?他に誰が居るんですか?」
「あぁ?もやし!何を言ってるんだ?ぶった切るぞ!」
「神田は黙ってください!僕はリーバーさんに聞いてるんです。さぁ、リーバーさんは神田の事が好きなんですか?どうなんですか?」
アレンの質問にリーバーは呆れる事しか出来なかった。確かに言ったが、何で神田の事になるか分らなかった。それ以前に、その想像した人はまだ別な人だ。
リーバーは頬を紅く染めながら言う。
「俺が言った人は神田じゃない。確かに神田の特徴を捉えているが、違う。」
「じゃぁ誰なんですか?」
リーバーは言えなかった。その人も男性だったからだ。結局はアレンが言う、不純なのだ。
「何で黙るんですか?」
「ごめん。アレン。言えないや。多分、その人は俺が初めてストライクになった人で、ずっと片思いの人だから。それに・・・。」
「それに、なんですか?」
「その人とは、ずっと片思いのままで居たいんだ。その人、好きな人が居るから。」
「そんなの悲しすぎます!奪わないんですか?」
「好きな人と接しているその人が好きなんだ。俺は。」
リーバーは苦笑しながら言う。
「有難うな。」
話を聞いてくれて。そう言うとリーバーはアレンの頭を撫でた。
その後、完璧に噂は晴れた。
が、まだ違う噂が流れた。
「リーバー君ってホモだって本当?」
「だから、違いますって!何度言えば良いんスか!」
「可能性はあるからさ。」
「何の可能性スか。」
コムイはクスクス笑いながら、なんとなく、と言う。リーバーはハァ、と溜息を吐く。
「俺の初恋、返してくださいよ。《ボソッ》」
「ん?何か言ったかい?」
「別に。それよりも、早く仕事をしてください!」
「鬼―。」
コムイは机に突っ伏しながら言う。そんなコムイの頭を本で叩く。
「し、ご、と!」
「ねぇ、リーバー君の初恋の人って誰なの?」
「仕事です。だからあんたは仕事を早くしてくださいよ。」
「寂しい人生。」
「うるさいッス!」
その噂は何時か消えるが、リーバーの恋心は消えなかった。
ユラユラと残り続けるとか続けないとか。知ってるのは本人のみ。
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@言い訳@リクエスト内容⇒『何かの雑談会。班長質問攻めになる。(コムイ+科学班+エクソシスト)』の追加で『エクソシストの質問増加』
もはや、リクエスト無視してますよね!(ド殴)エクソシストが全然参加してないと言う事で、参加させましたwそしてスイマセンでした!(殴:もっと謝れ!)言葉攻めは得意じゃないです《汗》(殴)
気に入らなかったら言ってください^^;
では色々とスイマセン。失礼します。平成20年7月25日
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