【Flower Ring】
本当に滅多にないスパナと俺の休暇が合う日。スパナは、部屋でモスカを弄りたい、と引き篭もり宣言していたが、俺が無理矢理スパナを引きずり、ある所に行った。
そこはユニ様と俺だけが知っている花畑。
俺には似合わねぇ所だが、昔ユニ様と一緒によく此処に来ていた。そこでユニ様に花で作った輪を貰っていた。思い出の場所だ。そんな思い出の場所はあいも変わらず美しい花を咲かしていた。
これを見たスパナは飴を、モゴ、と動かし、その場でしゃがみ込み、花を摘んではジーと花を見ていた。どうやら気に入ったらしい。
俺は花が一番少ない所で座り、空を見上げた。
紺碧の空に浮いている白い雲の固まりがゆっくりと動いていた。俺は動く雲を目で追う。こんなほのぼのとするのは何時ぶりだろうか?
風は優しく吹き、花を揺らす。
梢は生き物の様に蠢く。
紺碧の空に数羽の鳥が優雅に飛んでいる。
まるで、時が止まってるようだ。今、この時、被虐的な事が何処かで起きているのだろう。でも、この空間はそんな事を思い寄せない。平和すぎて、何処か落ち着かない。この性が憎い。
そんな事を思っていた時、俺の頭の上から大量の花が落ちてきた。俺は上を見上げると、そこにはスパナの生き生きした顔があった。
「花いっばい!」
「そうだな。てか、摘み過ぎじゃないか?」
俺は頭に乗った花を払い落とす。その時、スパナはしゃがみ込み、無言で俺に手を突き出す。その手には花が握られていた。俺はそれを受け取る。
その花に付いている茎が丸く輪になっていた。俺はスパナを見ると、俺に見せびらかすように左手の甲を向けていた。左手の薬指に花で作られた簡単な指輪が嵌められていた。
「γも付けてよ!」
「俺も?」
「そう!何の為に渡したと思っているの!」
俺はスパナに言われるまま左手の薬指に花の指輪を嵌めた。そしたらスパナは満足そうにニッコリと笑った。
「一緒!」
その笑顔は可愛らしい、が、この花の指輪の位置は何を示しているか分かっているのだろうか?
「お前、左手の薬指って何を示してるか分かってるのか?」
「うん。婚約指輪でしょ?」
分かっていたのか。俺は左手を太陽にかざした。太陽の光が強すぎて、ほどんと影に溶け込んでいた。でも、不器用に作られた花の指輪が美しく見えた。
「ウチ、こう言う事に対しては不器用だけと、一生懸命作ったから。」
「分かってる。スパナが俺の為に作った物は全部好きだ。」
俺はそう言うとスパナを抱きしめた。スパナも俺の背に手を回してきた。
「ウチの事、好き?」
「あぁ。この世の誰よりも好きだ。」
俺はそう言うとスパナの頭を撫でる。
「ずっと幸せにするよ。」
「愛の誓いみたいだな。」
「そのつもりでこの指輪を渡したんだろ?」
俺は少し離れ、スパナを見つめる。スパナは頬や耳を紅く染めながらゴクリと頷いた。俺はそんなスパナに笑みを自然に浮かばせた。
「じゃぁ、誓いのキスな。」
そう言うと俺はスパナの口に触れる。
その健やかなるときも、
病めるときも、
喜びのときも、
悲しみのときも、
富めるときも、
貧しいときも、
これを愛し、
これを敬い、
これを慰め、
これを助け、
その命ある限り、
真心を尽くすことを誓いますか?
「誓いのキス・・・しちゃったね。」
「別に良いだろ?俺はもう、スパナ意外見えねぇから。」
「・・・うん。ウチも、γ意外見えない。」
そう言うもう一度キスをする。
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@言い訳@
誓いの言葉提供=goo wikipedia の教会式さまより。(おもいっきし、コピーです(ド殴))
てか、何だ?!この馬鹿カップルは?!もはや、カップを通り過ぎて結婚しちゃったよ!(ド殴)可笑しいなーそんな話にするつもりはなかったのになー(遠い目)
本当にスイマセン!スイマセン!失礼します!平成20年7月25日
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